「後悔しない注文住宅をつくりたい。だけど決めることが多すぎて、本当にこれでいいのかと悩んでしまう。」
このように考えている方は多いのではないでしょうか。
この記事では、後悔しない注文住宅をつくるための基本的な考え方のポイント、判断の軸を解説していきたいと思います。
たくさんある判断ポイントを1つ1つチェックしていくとキリがないので、少なくともここだけは押さえておくべきということを紹介したいと思います。
この基本的な考え方を理解することで・・・
- キッチンは理想通りになったけど、リビングはイメージと違う
- 営業担当の言うことを鵜呑みにしたら思っていたものと違った
ということが避けられるでしょう。
人生最大の買い物である住宅を後悔せずにつくることは、あなたのこのあとの人生までもガラッと変えてしまうことでしょう。
毎日過ごす家というのはそれくらいのインパクトがあります。
ぜひご一読ください。
✔わたしの経歴
ここで本記事についての信ぴょう性を確認していただくためにわたしの経歴を少しご紹介させてください。
私はこれまで建築業界に12年以上関わってきました。この過程で50件近く、合計数十億円の工事契約を行っています。リフォーム物件も数多く手がけてきました。
しかも、これを読まれているあなたと同じ「建築主」としての経験です。そのため設計会社やハウスメーカーよりもあなた目線(顧客目線)での記事になっていると思います。
さらに顧客目線を持ちながら、一級建築士を取得しているので技術論についても網羅的な知見があります。
またファイナンシャルプランナーの勉強をしながら家計の管理も自分で行い、理想の住宅を買うための資金計画を実践しています。
この経験で培ってきた知見をもとに解説していきたいと思います。
後悔しない注文住宅づくりのポイント
後悔しない住宅をつくるために、多くの人が悩みながら注文住宅づくりをしていることでしょう。
結論、後悔しない、悩まないためには、事前に判断軸を明確にしておくことが重要です。
判断軸がないと・・・
・この間取りで本当にいいのだろうか
・グレードを1つあげたほうがいいのだろうか
・この金額で契約していいのだろうか、グレードを下げたほうがいいのだろうか
というように悩んでしまいます。
ではどのようにすれば、この後悔しない、悩まないための判断軸をもつことが出来るのでしょうか。
これを解説していきます。
なぜ家を買いたいのかを明確にする
あなたはなぜ家を買いたいのでしょうか。
「みんなが買っているから」
「結婚したら家を買うものだと思っているから」
などではなく、なぜあなたは家を買いたいかを真剣に一度考えてみましょう。
あなたは理想のマイホームを手に入れて、どんな暮らしを実現したいのでしょうか。
- 自分の庭で毎週バーベキューがしたい
- 広々したダイニングでホームパーティーを楽しみたい
- 在宅勤務をするための書斎がほしい
たくさんやりたいことが思い浮かぶと思います。
その中でも、「絶対これは実現したい!」というものを見つけましょう。
それがあなたの家のコンセプトになります。
これが決まれば、あとはこのコンセプトを中心に間取りや物決めをしていくだけです。
このコンセプトだけを目標に家づくりをするくらいの気持ちでもいいです。
もしこれを決めないとどうなるでしょうか。
あれもこれもとつけることで、全ての決定が中途半端になる。
↓
特にオリジナリティがない家になる。
↓
建売住宅に毛が生えたような注文住宅になる。
↓
こんなはずじゃなかったのにと後悔する。
こうならないためにも、まずあなたは家をなぜ買いたいか、というところからスタートしましょう。
やらないことを決める
やりたいことが明確になったら、やらないことを決めましょう。
よく、「時間には限りがあります。新しいことを始めるときは、やらないことも決めましょう」と言いますが、注文住宅でも同じです。
どんな家にも予算には限りがあります。
その予算の中でやりたいことを実現するためには、やらないことも決めておくことが重要です。
以外にやらなくてもいいことは、たくさんあると思います。
・こども部屋は広くなくても寝られればいい
・玄関は広々していなくてもいい
・リビングに隣接した畳の部屋はなくてもいい
・カーシェア利用するので駐車場はなくてもいい
・魚用のグリルはなくてもいい
その他にも、各家庭によって色々なくてもいいものはあると思います。
これをよく考えて、事前に決めておくことで、何を優先するべきかがよりクリアに見えてくることでしょう。
実際に使っている姿をイメージする
上記2つのポイントを守り、悩むときにはこのポイントに立ち返って考えれば、多くのことはスパッと判断できると思います。
しかし、それでも悩むとき、決め切れないときというの場合もあるかもしれません。
この時は、図面やカタログだけを見て悩むのではなく、実際に使っている姿や使い方をイメージしてみましょう。
建築関係に精通している人は、図面を見るだけでパっとイメージがわきます。しかし一般の人は中々図面を見るだけでは立体的にイメージするのが難しい場合があります。
こういうときは、図面を指でなぞりながら、実際に玄関から入ってどういう風に動いていくか、お風呂に入るときはどうやって入るか、こどもはどういう動きをするか、休日はどういう行動をするか、じっくりイメージしてみることです。
さらに、今の家で生活をしながら、「この動きというのは新しい家だとどんな動きになるんだろう」と考えてみることです。
よくあるのは、洗濯機置き場と洗濯物の干場が遠いこと。
たくさんの洗濯物をもって家の中を移動したりするのは大変ですよね。
事前にこのような動きをシュミレーションしておくことで、「あ、ここは少し使いにくいな」「ここはもっとこうした方が使いやすいな」という気づきに繋がっていきます。
この生活の中の気づきを如何にたくさん拾い集められるかが、後悔しない家づくりのポイントとなります。
最後は自分で納得して決める
いろんな人にアドバイスを求めるのは非常に良いことだと思います。
しかし、最後に後悔しないために決断をするのはあなた自身です。
アドバイスはあくまで参考として聞きながらも、あなたが実現したい家を主体的に考え、最後はあなた自身が納得して決めるということが後悔しないためのポイントです。
✓だけどやっぱりアドバイスを聞きたいという人向け
まとめ
後悔しない注文住宅づくりにおいて、最低限知っておくべきポイントをまとめました。
改めて振り返っておきます。
・なぜ家を買いたいのかを明確にする
・やらないことを決める
・実際に使っている姿をイメージする
・最後は納得して自分で決める
夢のマイホームです。後悔しないようにこれらのポイントをしっかりを守り、あなただけの注文住宅をつくりましょう。
最後にこの記事で紹介したリンクを貼っておきます。
✓だけどやっぱりアドバイスを聞きたいという人向け