「家づくりって何から始めればいいんだろう?」
「どんな流れで進めていけばいいんだろう」
こんな悩みに答えます。
この記事を読めば、
- 家づくりの流れがわかり、効率よく家づくりが進められる
- 人生で最も高い買い物である住宅購入で失敗しない・後悔しない
- 結果、家族からの評価もアップ
ということが実現できるでしょう。
✔わたしの経歴
ここでわたしの経歴について少し紹介させてください。
わたしは新卒で不動産ディベロッパーに就職し、50件以上の物件を担当してきました。
これまでの契約金額は数十億円以上なので、建物づくりの専門家と言っていいと思います。
さらにハウスメーカーや工務店としての経験ではなく、あなたと同じ顧客側での経験なので顧客目線での記事となっています。
またわたしは一級建築士ももっているので、技術的な観点からも専門家です。
こんなわたしが解説していきます。
家づくりは何から始める?
人生で最も高い買い物である家づくり。絶対に失敗したくないですよね。
ですが初心者の場合、何から始めればいいのかもわからないはず。
まずは工事までの流れを理解して、1ステップずつ進めていきましょう。
STEP1:イメージをつかむ
家づくりには定価がありません。
いくらでどのような建物が出来るのか、金額のイメージをまずは掴みましょう。
これをやっておくことで、後々予算の調整をするときにイメージが湧きやすくなります。
またハウスメーカーや工務店によってそれぞれ特徴がありますので、各社の建物イメージを値段と共にチェックしましょう。
個別に住宅メーカーと調整していると大変なので、この段階ではまとめて比較できるツールを使ってイメージをつかむのが有効です。
参考サイト ハウスメーカー・工務店を比較
STEP2:予算を決める
次に予算を決めましょう。年収ごとの平均予算は以下の表の通りです。
しかしこの表はあくまで参考にしてください。
家族構成や希望する暮らしによって、住宅予算は大きく変わってきます。
この表はあくまで平均なので、あなたにはあなたの予算が必要です。
そのためには将来にわたる資金計画を考えることが大事です。
こちらの記事で予算の決め方を解説しているのでご覧ください。
【家計崩壊】知らないとヤバい住宅予算の決め方 - 注文住宅 駆けこみ寺
少し遠回りに思うかもしれませんが、ここでしっかりと見通しを立てておかないと、住宅ローンを借りすぎて借金返済に追われてしまうことになりかねません。
STEP3:要望をまとめる
住みたい地域や家の間取りなどの要望をまとめましょう。
この要望をもとに設計してもらうことになるので、しっかり家族と相談しましょう。
と言っても、この段階でどんな内容を要望すればいいのかわからない人もいるかもしれません。
そんなときは最低限以下のポイントについて要望を整理しておきましょう。
- マイホームを建てる目的は?
- 家のコンセプトは?
- 今の家の不満は?
- 家族構成の予定は?
- 普段の生活で大切にしていることは?
- 導入したい設備や家具は?
特に重要なのはマイホームを建てる目的です。
「賃貸で支払うのがもったいないから」「ローンを払いきる時期を考えるとそろそろかと思ったから」
などの消極的な理由ではなく、「なぜマイホームを買いたいのか」を今一度考えてみましょう。
これがあなたの家の最も重要なポイントになってくるので、設計士もこれに沿ったアイデアを出してくれます。
少なくともこの程度の要望を出しておけば、あなたの要望に近い間取りの案が出てくるはずです。
STEP4:概算見積りで住宅メーカーを決める
いよいよ、住宅メーカーを決めましょう。
STEP3でつくった要望を、STEP1でチェックした興味のある会社に渡して概算見積もりとラフプランをつくってもらいます。
各社の情報が出そろったら、「あなたが家を買って実現したいイメージに最も近い間取りを提案してくれた会社」に決めましょう。
下記の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
ハウスメーカー・工務店の選び方|この道12年の私が解説します - せのしゅんブログ
STEP5:土地を買う
概算見積もりをとったら、予算の内どれくらいのお金を土地に使えるのかがわかります。STEP4との間を行き来しながら検討をすることになると思います。
不動産屋に行って、土地の情報をもらいながら進めていくことになります。
土地は1点モノなので、じっくり悩んでいるとなくなってしまう可能性があります。
そのため、あらかじめ必要条件はすべて洗い出しをしたうえで、条件に見合う土地があればその場で契約するくらいの気持ちで探すのが良いと思います。
ここでは不動産関係の契約書類などがたくさん出てきますので、しっかりと自分ですべてに目を通してから押印しましょう。
また仮契約などは、あとから確実に不利になるので絶対に行わないようにしましょう。
STEP6:間取りや仕様をチェック
住宅メーカーも決め、土地も購入したらいよいよ家づくりが本格化していきます。
まずは概算見積もりのときに出してもらったラフプランをブラッシュアップしながら、細かい要望も反映させていきましょう。
しかし全ての要望を反映させようとすると、大抵の場合は予算オーバーすることになります。
概算見積もり時点と金額にどれくらいの違いがあるかを逐次確認しながら、優先順位をつけて設計を進めてもらうと、手戻りが少なくてよいですね。
✓それでも間取りは悩んでしまうという人向け
STEP7:見積もりをチェック
いよいよ契約用の見積もりのチェックです。
「想定以上高くなってしまった・・・」というのが多くの方の意見ではないでしょうか。
住宅の見積もりというのは専門用語だらけで、初心者にはとてもわかりにくい内容になっています。
この状態では情報格差がかなりあるので価格交渉が難しいでしょう。
ぶっちゃけ、初心者に出来ることは限られてますが、 ネットで値段を調べてみるなどで少しは交渉できるはず。
諦めずにやってみるのがおススメです。
✓それでも見積もりはむずかしいという人向け
見積もりのチェックもプロに相談できます。
STEP8:住宅メーカーと契約
ようやくここまで来ました。住宅メーカーとの契約です。ここでも土地の契約と同じように書類には隅から隅まで目を通しましょう。
アフターサービスや瑕疵担保責任などについても契約書の中に書いてあるはずなので、必ずチェックしましょう。
STEP9:住宅ローン申し込み
このタイミングで住宅ローンの申し込みです。
土地と住宅の価格が決まらないと、いくらの住宅ローンに申し込めばいいのかわからないですからね。
ただし事前に相談はしておきましょう。
ここでは変動金利か固定金利かを選ぶことになります。
あなたの好みによるかもしれませんが、参考までにわたしなら変動金利を選びます。
これはまた別記事でいずれ解説していきたいと思います。
STEP10:工事開始
ここまでくれば、あとは定期的に工事の進捗を見に来る程度でOKです。
夢のマイホームが出来上がるのが楽しみですね!
まとめ
家づくりの流れを解説してきました。
本記事の内容を改めて振り返ります。
STEP1:イメージをつかむ
STEP2:予算をきめる
STEP3:要望をまとめる
STEP4:概算見積もりで住宅メーカーを決める
STEP5:土地を買う
STEP6:間取りや仕様をチェック
STEP7:見積もりをチェック
STEP8:住宅メーカーと契約
STEP9:住宅ローン申し込み
STEP10:工事開始
夢のマイホームに向けて、さっそくSTEP1から始めてみましょう!
最後に、この記事で紹介したリンクを貼っておきます。
✓プロへの相談について詳しく知りたい人向け