「思ったように部下や後輩、関係者がうごいてくれない」
「委託先からの成果物の方向性が全然違った」
「家づくりで、設計士や業者に自分の要望がうまく伝わらない」
こんなことで悩んでいませんか?
これ、全部あなたにも責任あります。
人の動かし方を学んだほうがいいです。
この記事を読めば、
- 部下や後輩、関係者が進んで動いてくれるようになり、評価がアップ
- 委託先をうまく動かせるようになり、効率がアップ
- 理想の家づくりにも活用でき、世界に1つの夢のマイホームをゲット
ということが実現できるでしょう。
✓わたしの経歴
ここでわたしの経歴についても少し紹介させてください。
- 新卒で不動産ディベロッパー勤務
- 建築業界歴12年以上
- 入社1年目から、年齢が倍以上離れた設計士や業者を動かしてプロジェクト推進
- 関係者50人以上を動かしながら100億以上のプロジェクトをマネジメント
こんな感じです。
人を動かすことに関しては実践経験豊富です。
こんなわたしが解説していきます。
人を動かす3つの方法(頭が悪いと無理)
ちょっと挑戦的なタイトルをつけましたが、人を動かすには頭が悪いと正直厳しいです。
これはどういうことなのか。
人をうまく動かす方法3つと共に解説します。
✓相手の主張に耳を貸す
自分の主張だけでは相手は動いてくれません。
相手が動いてくれるのは、「自分の主張や意見を理解してもらった」と感じたときです。
具体例で解説します。
ある施設の改修工事についてです。当時の状況はこんな感じ。
施設を管理している人:工事中は代わりとなる仮の建物が必要
1年目のわたし :お金かかるから仮の建物なしで工事をやりたい
こんな感じで意見が割れてました。3回くらい打合せしても全然意見を変えてくれませんでした。
相手の主張に耳を貸せてなかったんですね。
主張の背景を理解する
4回目の打合せではざっくばらんに「そもそも何で仮の建物がいるんですか?」と必要な理由を聞いてみました。
すると、「工事中は仮の建物がないと、お客さんからの問い合わせが殺到して通常業務に支障がでる」というのが理由でした。
なるほど。言ってることが理解できた瞬間です。
わたし「じゃあ窓口のところに警備員を立てるので、その人に工事中は案内してもらえばいいですか?」
施設を管理している人「それならいいよ。」
なんと。あっさりでした。
相手の主張を理解することがスタートだとよくわかりました。
✓相手目線で考える
1点目と似ているのですが、これも重要です。
相手の立場に立って考えることで、相手が本当に知りたいこと、やりたいことが理解できません。
こちらも具体的に解説します。
このときの状況はこんな感じ。
設計士 :トイレの設計をするための条件を教えてください
1年目のわたし:大便器3個、小便器4個、手洗い2個で設計してください
しかし出てきた設計図があまりよくなかったので、
「こんな感じにできませんか?」と図面を切り張りして送り返しました。
しかもうまくレイアウト出来なかったので小便器の数を1つ減らして3個で送り返しました。
すると当然設計士さんからは、「小便器1つ減らしていいんですか?」という意見が出てきます。
「いや出来れば増やしたいんですけど、うまくレイアウトができなかったので。」
なんか段々ややこしくなってきました。
「どっちで設計するにしてもまず要望を整理してくださいよ」
相手の思考に気が付く
ここでやっと気が付きます。
「なるほど。設計士さんは要望ベースで動くんだ。そもそも小便器を1個減らしてもいいかな、なんてことは考えないんだ。」
設計士さんからすると、発注者である私からの要望は守ることが大前提。その上で、どんな設計ができるかを考えるのが仕事です。
これを理解すると進むのは早かったですね。
「じゃあ当初通りの要望で計画をお願いします。このあたりの通路が狭いので使いにくいです。それを踏まえて複数の案を出してください。」
こうすることで、要望はそのままに、設計士さんのスキルを最大限に活かしながら検討できました。
相手目線で考えるってのはこんな感じで、相手の判断基準や考え方を知るということがポイントみたいですね。
これ案外できていない人多いですよ。
✓目的を伝える
目的がふわふわしたまま作業をすると、完全に時間の無駄につながります。
うちの会社は昔ながらの会社なので、
「この資料作っといて」みたいな丸投げが1年目のころはたまにありました。
(今はだいぶ改善されていると思うが・・・)
ここでは当時の先輩に対して、私が感じたことを例に解説します。
当時の状況はこうです。
先輩 :この資料作っといて。(部長に説明する資料だから簡潔にまとめたいな)
1年目のわたし:御意。(任せてもらえた。しっかり作りこんでアピールしよう)
※御意は冗談です。古い会社ですがそこまで昔ではない。
これは結論が明白ですよね。
資料の作り直しです。あーあ3日もかけて15枚くらい作ったのに。
わたしも聞き直すべきでしたね。
資料の位置づけを理解してもらわないと、思ったように人は動いてくれません。
これはちょっと難しいです。
ポイントは5W1Hで理解を活用して、目的と関連する情報を伝えることです。
- WHY:なぜ
- WHAT:なに
- WHEN:いつ
- WHERE:どこ
- WHO:だれ
- HOW:どうやって
少なくともこの辺りの情報は網羅したうえで依頼すると、経験上2倍は効率上がりますね。
家づくりで例えると
家づくりの場合、特に設計士さんに要望を伝えるときはこの点を意識して伝えましょう。
具体的には、単純にリビングは10畳以上という要望を出すよりも、なんでこの要望を出しているのかという背景を伝えることがおすすめです。
あなたの考えを理解してくれた設計士さんは、単純に10畳以上のリビング以上のアイデアを出してくれることでしょう。
相手の理解にも問題あるのでは?
こんなふうに思う人もいると思います。
実際それはその通りだと思いますね。
相手にも問題はあると思います。
だけど相手には自分で成長してもらうしかありません。
相手に問題あるのを自分が何とか出来ないじゃないですか。
結局は自分しか変えられないので、相手に問題があってもなくても、やることは変わらないですね。
人を動かすためのテクニック(悪用厳禁)
もう少し深堀りします。
本質論はこれまで伝えてきた感じですが、私が使っているテクニック寄りの情報も解説します。
✓こまめなフォロー
人は接触回数が多い人に対しては好意をもちやすいようにできています。
これを単純接触効果といいます。
好意をもってもらった人には動いてもらいやすいですよね。
定期的に「進捗どうですか?」「何か困ってますか?」とか言いながら、ついでに進捗確認をするみたいなことをすると、相手もやる気になってくれることが多いです。
家づくりで例えると、職人さんに定期的に差し入れすると、職人さんのやる気が出て質の良い家ができるのと同じですね。
✓人懐っこさ
人に動いてもらいたいときに、シリアスな感じだと重苦しいじゃないですか。
今の上司がこんなタイプで、やたらと理詰めで設計士さんを追い込んでる(スパルタ)んです。
こんな重苦しい感じで詰められるとやる気出ないよなーって思っちゃいます。
人に動いてもらうには、言うとこはしっかり言いながらも、人懐っこさで雰囲気を明るくするのは忘れちゃダメかと。
✓相手と同じ動き(ラポール)
これも心理学的なテクニックで有名ですね。
相手がコーヒーを飲むときは、同じようにコーヒーを飲む。こっちを見て話すときは、こちらも見返す。
なんていう感じで、相手と同じ動きをすることで無意識に親近感がわくというのがこの原理です。
これも相手に親近感をもってもらうことで、自分の意見をすんなり受け入れてもらえる下地をつくるという意味で重要です。
まとめ
人を動かす方法について解説してきました。
私が考える頭の良い人は、
「相手の意見を柔軟に受け入れて、考えをさらに深くすることができる人」です。
自分の意見だけでは、ほとんどの人が限界があります。
相手の意見を受け入れて学んでいかないと、人を動かすことなんてできません。
実際、同期の東大生はこんな感じです。
こういう意味で、人を動かすことは頭が悪い人には無理だというタイトルにしました。
ところで!この記事に書いてある内容に本気で取り組もうとしていないあなた。
さっそく相手の意見に耳を貸してないんじゃないですか?
- 頭が悪い人は、この記事をサラッと流す
- 頭が良い人は、今日から何か1つを取り組んでみる
あなたはどちらですか?
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