「家の見積もりが予算と大きくかけ離れてしまった・・・」
という方向けに解説します。
※ちょこっと予算からオーバーしてしまいましたっていうレベルであれば、あんまり関係ないので読まなくてOKです。
このままだと、せっかく始めたマイホームの計画なんて夢のまた夢です。
友人の新居に遊びに行くたびに、
「ああ、こんな広いリビングいいなあ。。。」
「このシステムキッチン欲しかったやつだ。。。」
なーんて思いながら、帰りみちの電車でローコスト住宅をしらべまくるって人生です。
根本的なところから今すぐ見直さないと、あなたはこの先ずっと賃貸暮らしですよ。
この記事では、
わたしが仕事で経験した、5億円の工事を1.5億円までコストダウンした事例を紹介します。
これは住宅の事例ではないですが、コストダウンの方法は住宅のときも同じです。
これを実践することで、
- 夢のマイホームをゲット
- 生活費をきりつめる必要なし
- 新居に友人をよんで休日にホームパーティーやBBQ
- こどもも家の中を走り回って喜ぶ幸せな生活
なんてことが実現できます。
✓わたしの経歴
ここで少しわたしの経歴について紹介させてください。
✓新卒で不動産ディベロッパーに勤務
✓建築業界歴12年以上
✓50件以上、数十億円の工事を発注した実績あり
✓値引き交渉で30%以上さげた実績あり
✓一級建築士
こんな感じです。しかもすべてあなたと同じ施主としての経験です。
建物をつくることについてはプロですね。
こんなわたしが解説をしていきます。
家の爆裂なコストダウンの方法|5億円を1.5億円まで下げた話
繰り返しですが、ここでは抜本的に見直しをするやりかたを解説します。
結論はこれです。
✓要望の見直し
✓間取りやグレードの見直し
✓工事をするメーカーなどの見直し
✓工事のやり方の見直し
さっそく解説していきます。
✓要望の見直し
根本的に見直しをするにはまずこれです。
建物を小さくしたり、工事のメニューを減らすことでコストダウンができます。
5億円を1.5億円まで下げたときは、
- 使う人数を7人→3人
- お風呂やシャワー3か所→0か所
- ロッカールームあり→なし
- 広々した部屋をつくるのを中止して、規格品の広さに変更
別の建物を使うことも考えて、これらの要望に変更しました。
たぶんこれで1.5億円くらいはコストダウンできたと思います。
ここでドラスティックにいかないと、もう無理です。
鬼になるしかありません。
「そんなことしたら夢のマイホームができなくなるじゃないか!」
こういう人もいるでしょう。
じゃあ聞きますが、マイホームがあるのと、これからずっと賃貸なのはどっちがいいんですか?
老後に住むとこなくなって、のたれ死にしてもいいんですか?
それが嫌なら、割り切りましょう。現実は甘くないです。
と言っても、優先順位はあると思うので、絶対にゆずれないところ、ゆずってもいいところの線引きを見直すのが、当面やることになります。
参考までに、住宅でいうと、
- こども部屋の数と広さ
- たたみの部屋がいるか、いらないか
- 家の外のフェンスがいるか、いらないか
みたいなところですね。
✓間取りやグレードの見直し
続いて、間取りやグレードも見直しましょう。
できるだけシンプルなものにすることで、工事がかんたんになります。
結果的にコストダウンにつながります。
5億円を1.5億円まで下げたときの具体例を紹介します。
いちばん影響が大きかったのは建物の形です。
土地が三角形だったので、もともとは三角形の建物だったのですが、要望を見直して建物を小さくできたので、シンプルな正方形の建物にしました。
ほかにも、
・業務用のエアコン→家庭用の小さめなエアコン
・床をフローリング→タイルカーペット
・壁やドアをできるだけなくし、必要なところはカーテンで仕切る
みたいな工夫をしてきました。
これで1億円くらいコストダウンです。
✓工事をするメーカーなどの見直し
工事をする会社によって、見積もりはバラバラです。
こんなにも違うのか、というくらい、最初は驚くでしょう。
これが建築業界では常識なんですよ。
で、当然わたしの場合も見直しをしました。
もともとは、いわゆるスーパーゼネコンや中堅ゼネコンから見積もりをもらっていました。
このままだと予算オーバーだとなってから、もっと小さなゼネコンや工務店みたいなところにも見積もりをとりました。
何度も計画の説明をするのは正直めんどうでしたが、
これでも5000万円くらいコストダウンできました。
今思うと、5000万円も会社によって違うって、もはやぼったくりレベルですよね。
これが一番コスパがいいコストダウンなのかもしれないな。
✓工事のやり方の見直し
ふつうは工事のやり方は工事をする会社で考えるのですが、予算をまもるためには、ここまで突っ込んで見直しをしました。
工事のやり方は現地の状況にもよるのですが、
ボトルネックになっているものを解消してあげることで、工事がとてもやりやすくなるんです。
具体的に説明します。この事例は、新築する建物とリフォームする建物の2つが工事の範囲でした。
5億円の見積もりのときは、
- 新しい建物をつくる
- 新しい建物に引っ越す
- もとの建物のリフォームをする
という順番で工事をしていました。
これだと、工事に時間もかかるので、一気に工事できないから効率も悪いんです。
そこで、コストダウンをするために、
- 別の場所に引っ越す
- 新しい建物と、もとの建物を同時に工事する
というやり方を採用しました。
ほかにも、
- 工事の材料を置いてもいい場所を確保
- 行政にOKをもらって少し道路にはみ出して工事
とかの工夫で、効率的に工事がすすむようにしてきました。
この工夫で5000万円くらいコストダウンです。
いや、ほんとに少しは自分に還元してほしい(笑)。
「けど、工事のことなんかよくわからないよ」
という人もいるでしょう。
全部じぶんで考える必要はありません。
メーカーや工務店に話をききながら進めていくのがポイントですよ。
まとめ
爆裂にコストダウンする方法を紹介しました。
✓要望の見直し→ドラスティックに切っていく
✓間取りやグレードの見直し→シンプルに変更
✓工事をするメーカーなどの見直し→驚くほど変わる
✓工事のやり方の見直し→工事の効率アップをねらう
やり方としてはこんな感じです。
ところで、もしかするとスケジュール的に厳しいんじゃないですか?
あと2週間くらいで要望とか間取りとか、ぜんぶ決め直さないといけないみたいな。
だいたいそうなんですよ。
見積もりが予算オーバーなときって、設計する時間もあまりないって感じです。
ここで初心者があーじゃない、こーじゃない言ってても、手間取って時間かかるだけです。
専門家への相談という方法もあるのでリンクを貼っておきます。
なお、専門家への相談をギリギリで応募しても間に合わない可能性高いです。
早めの応募が必須です。
夢のマイホーム実現に向けて今すぐ動き出しましょう。