税金で給料が引かれすぎだよなあ、、、でも、所得税や住民税がよくわからないから、節税もうまく活用出来ていません、、、まずは所得税・住民税についてカンタンに教えてください。
こんな疑問にこたえます。
こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
2026年のセミリタイアを目指しており、節税対策もガンガン取り組み中の会社員です。
こんなぼくが解説をしていきます。
では、3分で読めるのでサクッと見ていきましょう。
所得税の計算方法を4STEPでカンタンに解説
節税対策をするなら、まずは相手となる税金の計算方法を知るところからがスタート。
その中心となる所得税は、以下の4STEPで計算されます。
STEP1:給与収入 - 給与所得控除 = 所得金額
所得金額は、「給与収入 – 給与所得控除」で計算されます。
給与収入は、いわゆる「給料やボーナスで入ってくる収入」のこと。
では給与所得控除とは何かというと、「会社員にとっての経費」みたいなものです。
彼らは、経費をつかって課税所得金額を調整しているのですが、会社員にはそれができません、、、
これだと会社員が不利過ぎるので、会社員も経費を給与収入から差し引いてあげようという目的で、給与所得控除が設定されています。
給与所得控除は給与収入によって決まっており、下記の通りの計算です。
たとえば年収600万なら、給与所得控除は164万円ですね
このステップでは収入によって決まった額で控除されるので、会社員ができる節税対策は残念ながらありません。
STEP2:所得金額 – 所得控除 = 課税所得金額
STEP1で計算した「所得金額」から「所得控除」を引くことで、「課税所得金額」を減らすことができます。
ここが会社員の節税対策のポイントです
具体的に所得控除にはどんなメニューがあるかというと、なんと全部で15種類。
- 基礎控除
- 医療費控除
- 雑損控除
- 寄付金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 障害者控除
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
けっこうたくさんありますよね
1つ1つの控除は別記事で解説することにしますが、ここではまず「所得控除を使いこなすことが、節税対策の重要ポイント」ということを理解しておきましょう。
STEP3:課税所得金額 × 税率 = 税額
STEP2で課税所得金額が計算できたら、これに税率を掛ければ「税額」が算出されます。
税率は課税所得金額によって決まっておりまして、下記の通りです。
課税所得金額が多ければ多いほど、税率が高いですね、、、
いかにSTEP2の「所得控除」が重要かをご理解いただけたかと。
「控除額」という欄は、これをカンタンに計算するための手法でして、注意書きのとおりに計算すれば、超過した分のみでの計算ができますよ。
これで、税額が計算できました。
STEP4:税額 – 税額控除 = 納税額
基本的には、「税額 = 納税額」となることが多いのですが、条件が整えば、税額からさらに税額控除を受けることもできます。
そして、「税額控除は最強の節税メニュー」なんです。
たとえば所得控除が10万円あると、仮に税率10%をかけて1万円が控除の効果。
一方、税額控除は税額から直接引くことができるので、税額控除が10万円だと、マルっと10万円が控除の効果というわけ。
ぜひ使いたいですよね!
国税庁HPに記載のある、税額控除の主なメニューから抜粋したものがこちら。
- 配当控除
- 外国税額控除
- 政党当寄付金特別控除
- 認定NPO法人等寄付金特別控除
- 公益社団法人等寄付金特別控除
- (特定増改築等)住宅借入金等特別控除
- 住宅耐震改修特別控除
- 住宅特定改修特別税額控除
- 認定住宅新築等特別税額控除
一番よくつかわれるのが、「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除」。
いわゆる住宅ローン控除のことです。
令和3年からは「年末ローン残高等×1%」が控除となっており、最大で40万円の税額控除が受けられます。
40万円の税額控除 = 40万円の手取り収入アップと同じですね
個別の内容については別記事で解説しますが、税額控除はとてもパワフルな節税なので、まずは基本の仕組みを知っておきましょう。
「税額」から「税額控除」を引くと、最終的な「納税額」が計算されましたね。
これで所得税の計算は完了です。
住民税の計算方法を5STEPでカンタンに解説
つづいて、住民税の計算方法についての解説です。
こちらは以下の5STEPです。
と言っても、STEP4までは所得税とほぼ同じ。
控除金額が少し違うなどの程度です。
そこでここでは、所得税にはないSTEP5について詳しく解説します。
STEP5:所得割額 - 均等割額 = 納税額
住民税の納税額は、「所得割額」に「均等割額」を加えて算出します。
所得割額というのは「税額 – 税額控除」なので、所得税と考え方は同じ。
では均等割額とは何かというと、「住民税における固定でかかってくる税金」のことです。
所得割額とこの均等割額を足せば、住民税が計算されるというわけですね
所得税の計算がわかれば、住民税はカンタンですよ。
まとめ:税金の理解は節税の第一歩
この記事の内容をまとめます。
所得税の計算方法
住民税の計算方法
所得税・住民税の計算方法がわかったところで、まだまだここは節税の第一歩。
1つずつ節税スキームについて理解を深め、投資や貯金にお金を回していきましょう
この記事はここまでです。
では。