生活保護って聞いたことはあるけど、具体的にどんな条件があるんだろう、、、
今はふつうに暮らせているけど、将来のお金が不安なので、最悪のシナリオとして知っておきたいです。
こんな疑問に答えます。
こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
お金の勉強をして、2026年のセミリタイアを目指しています。
現在の資産は約4700万。
こんなぼくが解説していきます。
では、サクッと見ていきましょう。
生活保護の条件を知ろう|最悪のシナリオでも生きるための必須知識
ずばり、条件は下記のとおりです。
- 不動産、自動車、預貯金等のうち、ただちに活用できる資産がない
- 就労できない、または就労しても必要な生活費が得られない
- 年金、手当等の社会保障給付の活用をしても必要な生活費が得られない
- 扶養義務者からの扶養が受けられない
生活保護の条件|不動産、自動車、預貯金等のうち、ただちに活用できる資産がない
当たり前ですが、資産があれば生活保護は受けられません。
不動産や自動車を持っているようであれば原則として売却し、換金することが求められます。
ただし、住宅ローンの残債が少ない、自動車がないと生活できない、などの条件があれば例外として認められることもあるようです。
10万円以下だと、さすがに生活が苦しいですよね、、、
これが生活保護の条件の最大のポイントです。
生活保護の条件|就労できない、または就労しても必要な生活費が得られない
生活保護の条件の2つ目は、就労に関してです。
もちろん、働いて稼ぐことができるのに生活保護をもらうことはできません。
なお、生活保護を受けながら働くときに受給できる金額は、最低限必要な金額との差分のみ。
https://www.mhlw.go.jp/content/000578652.pdf
これが2つ目の条件です。
生活保護の条件|年金、手当等の社会保障給付の活用をしても必要な生活費が得られない
年金や手当が十分にある人は、生活保護を受けることが出来ません。
ただしこの場合は、生活保護がその分減額されます
当たり前の内容ですが、これが3つ目の条件です。
生活保護の条件|扶養義務者からの扶養が受けられない
扶養義務者から扶養が受けられるときには、生活保護は使えません。
ここで「扶養義務者」とは誰のことかと言うと、下図のとおり。
https://www.city.fujioka.gunma.jp/kakuka/f_kodomo/files/fuyougimusya.pdf
わりと近い間柄の人が対象になっていますね
なお扶養義務者が扶養する資産を持っていたとしても、扶養を断る場合は、生活保護が使えるようです。
生活保護でもらえる金額とは
生活保護の条件がわかったところで、具体的にいくら生活保護がもらえるのでしょうか。
そもそも、生活保護でもらえるお金には下記のような種類があります。
https://www.mhlw.go.jp/content/000578652.pdf
ここで特に必要になってくるのは、「生活扶助」「住宅扶助」「医療扶助」あたりかと。
まず「生活扶助」は、下記の表が目安です。
https://www.mhlw.go.jp/content/000578652.pdf
次に「住宅扶助」は「住宅扶助基準額」として地域ごとに上限が決まっています。
東京都1級地(23区など)の場合、2人世帯で64,000円、4人世帯で69,800円が基準額。
そして「医療扶助」はなんと満額支給されますので、負担はゼロです。
例として、東京23区に住む高齢者夫婦世帯が生活保護をもらうときは、下記のとおり。
- 「生活扶助」:121,480円
- 「住宅扶助」:64,000円
- 「医療扶助」:0円
- 合計185,480円
正直なところ、けっこうもらえる印象ですね
ぜいたくは出来ないかもですが、医療費が無料ならふつうに暮らしていけそうです。
生活保護を受けるデメリット
かなりメリットのありそうな生活保護ですが、念のためデメリットも見ておきましょう。
ここでは、大きな2つのデメリットを紹介します。
生活保護のデメリット1|生活保護を申請していることがバレる
生活保護を申請すると、扶養義務者に対して、「扶養できませんか?」という照会の連絡が入ります。
生活保護を受けるのを「知られたくない、、、」と思う人は少なくないでしょう。
ただ生活が苦しいのであれば、そう言っていられません。
実際、助けを求められる関係なら、すでに求めているパターンが多いはず。
プライドよりも、安定した暮らしを重視するほうが合理的な判断ですよ
生活保護のデメリット2|収支を申告する必要がある
生活保護は国民の税金ですから、ムダなことに使われていないか収支を報告する必要があります。
ドを超えたギャンブルはもちろん、旅行もNGだとか、、、
暮らしを安定させることはできても、ぜいたくは出来ないわけですね。
ここはやむを得ないデメリットかと。
まとめ:生活保護の仕組みがあれば日本人は生きていける
この記事の内容をまとめます。
生活保護の条件を知ろう
- 不動産、自動車、預貯金等のうち、ただちに活用できる資産がない
- 就労できない、または就労しても必要な生活費が得られない
- 年金、手当等の社会保障給付の活用をしても必要な生活費が得られない
- 扶養義務者からの扶養が受けられない
生活保護でもらえる金額とは
- 10~20万円
生活保護を受けるデメリット
- 生活保護を申請していることがバレる
- 収支を申告する必要がある
厚生労働省の調査によると、平成30年10月時点で生活保護受給者は209万人。
つまり、「50人に1人は生活保護を受けている」計算です。
個人的には、生活保護は正直かなり良い制度かと。
お金がないからと言って絶望的になる必要はなさそうです。
ぜひ頭の片隅に生活保護の知識を置いておきましょう。
この記事はここまでです。
では。