こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
ちまたでは、「これまでの経験を活かした仕事」「学生時代からのキャリアの一貫性」について、キャリア形成の指針かのように思われています。
が、本当にそうなのでしょうか。
3分で読めるのでサクッとどうぞ。
経験を活かす仕事選びなんて、無意味な理由
経験を活かす仕事選びが無意味な理由は、「サンクコスト」にこだわっているだけだからです。
経験を活かす仕事選びは「サンクコスト」にこだわっているだけ
「サンクコスト」とは何かと言うと、「すでに投資してしまって回収できなくなった費用」のこと。
例を出して解説します。
あるお店の長蛇の列に並んでいるとき、並んですぐなら別のお店に変えることもカンタンです。
が、ある程度並んでからだと「ここまで並んで待ったし、、、」と言って途中から別のお店に変えるのがむずかしいですよね。
すでに並んで待った時間が、意思決定に影響している「サンクコスト」というわけです
本来ならある程度並んでからでも、「別のお店に行くかどうか」をフラットに判断するのが合理的な考え方。
でも人間は不合理な生き物なので、「サンクコスト」にこだわって判断を間違えてしまうこともあるわけです。
サンクコストにこだわっても、無意味なキャリアになる
こういう意味で、経験を活かす仕事選びは完全に「サンクコスト」にこだわっているだけです。
「過去の経験に費やしてきた時間」が「サンクコスト」になっていますね
そういうぼくも、実はサンクコストの罠に完全にはまっていました。
ぼくのキャリアは下記のとおり。
- 高校で理系を選択(なんとなく)
- 大学で建築を選択(消去法で理系の中で興味があった分野)
- 大学院に進学(建築に興味なかったけど、建築キャリアを活かすため)
- 建築関係の仕事選び(建築に興味なかったけど、建築キャリアを活かすため)
- 一級建築士をとる(建築に興味なかったけど、建築キャリアを活かすため)
絵にかいたような「サンクコスト」に惑わされたキャリアですね、、、
でも最近では、文脈のない分野に力を入れています。
具体的には、「ブログ」と「投資」です。
これまで「サンクコスト」に惑わされてきた人でも、今すぐにでもキャリアを変えるために行動することはできます。
本当にやりたいことは何なのかをフラットに考えるのが、キャリア形成の真の姿ではないかと。
なぜ「経験を活かす仕事」がもてはやされるのか
では、なぜ「経験を活かす仕事」がもてはやされるかと言うと、たぶんですが会社の人事が人を採用するときに説明しやすいからかと。
たとえば、以下の2人を比べてみましょう。
- Aさん:大学では建築を先行⇒メーカーに就職⇒税理士を取得
- Bさん:大学では建築を専攻⇒建築系の就職⇒一級建築士を取得
人事の人からすると、Aさんは何がしたいのかわからず、社内で説明しにくいのでしょう。
一方、Bさんは一貫したキャリアが志望している理由を物語っているように思えます。
でもこれって、会社にとっての話だけでして、あなた自身がどう考えているかには全然関係ないです
もっと言うと、仮に採用したとしてもAさんは大体のキャリアが見えますが、Bさんはキャリアが見えない分、おもしろいアイデアが出てきそうですよね。
今なら副業という手段もあるので、興味があることはどんどんやってみるのがオススメです。
好きなことを見つけるには、新しいことをやってみるしかない
では好きなことを見つけるにはどうしたら良いかと言うと、新しいことをやってみるしかありません。
そもそも自己分析なんかで面白い仕事を見つけるなんて不可能でして、やってみないとわからない。
面白い仕事を見つけるには、とりあえず新しいことをやってみること。
面白くなければやめればOKです。
途中でやめることに抵抗がある人もいるけど、結局これも「サンクコスト」が怖いだけかと、、、
最後に、ホリエモンの近畿大学での名スピーチを引用して終えたいと思います。
「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ。」
あなたの挑戦も応援しています。
では。