こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
国民年金の支払い期間を5年延長するニュースが話題です。
この案に対して、
上記記事ではブーイングの嵐のようですが、
私はこの案に対して賛成です。
どのように考えて賛成か、
私なりの考えを解説していきます。
※国民年金は、全国民に関係ある年金制度です。
カンタンに解説するので、知っておいて損はない内容だと思います。
国民年金の支払い期間5年延長に賛成する理由
賛成する理由は、
支払う金額よりも貰う金額が増えて、
メリットがあると思うからです。
現行の国民年金はオトクなのか
そもそも国民年金は生涯でいくら払うことになっているかと言うと、
16,590円/月×12か月×40年=7,963,200円です。
※16,590円/月は国民年金の支払い額
続いて、現在の40年間支払いの場合の国民年金は、
何年で元が取れるかというと、
7,963,200円÷65,000円/月÷12か月=10年3か月
※65,000円/月は国民年金の受け取り額
国民年金の受け取りは65歳からなので、
だいたい75歳まで生きれば元が取れる計算です。
60歳まで生きている人の平均余命は、
男性22.8年(つまり60+22.8=82.8歳まで生きる)、
女性28.4年(つまり60+28.4=88.4歳まで生きる)。
つまり、平均的に生きていれば元がとれます。
というか、元がとれるどころか、
寿命の短い男性の場合ですら、
65,000円/月×12か月×(82.8歳-75歳)=608万円
もプラスで戻ってきます。
まとめると、今の国民年金制度は、
約800万円を支払って約1400万が戻ってくる仕組みです。
(しかも死ぬまで払われるから、長生きするほどオトク)
国民年金の支払い期間が5年延長されるとどうなるのか
国民年金の支払い期間が5年延長されると、
生涯での支払額は
16,590円/月×12か月×45年=8,958,600円です。
(つまり5年延長によって+約1,000,000円の支払い)
一方で厚生労働省によると、
受給額がどれほど増えるかは今後検討とのこと。
ここからは一部想定ですが、
「国民年金の支払い額に対して、元が取れる期間は変えない」
という受給額設定になると、私は考えています。
(元が取れる期間が延びると国民の反対が激しいから)
逆算すると、受給額は、
8,958,600円÷10年3か月=72,800円/月
となります。
これは支払い期間40年の場合の受給額65,000円/月と比べて、
プラス7,800円/月となるわけですから、
元が取れる期間以上に生きる人にとっては、
生涯でもらえる金額が増えるわけです。
具体的には、
60歳時点の平均余命を加味した男性の場合で、
7,800円/月×12か月×(82.8歳-75歳)=73万円
多くもらえることになります。
そして前述したように、
大半の人が元が取れる期間以上に生きるので、
ほとんどの人にとって総受給額が増えることになります。
また、もちろん長生きしても受給月額は変わりませんから、
「長生きリスク」という言葉がある現代においては、
国民にとってはメリットの大きな変更だと考えます。
こういうワケで、
私は国民年金の5年延長に賛成です。
社会保障制度は宝の山
今回は国民年金の例を取り上げましたが、
社会の仕組みについて知っておくことは、
人生設計をどうするかに関わる重大な問題だと考えます。
たしかに取っつきにくいし、
どこから調べればいいのかがわからない人も多いかもしれません。
実際にわたしも以前は全く知らなかったのですが、
給与明細に書いてある意味を知りたいと思い、
自分で調べて勉強するようになりました。
いざ調べてみると、社会の仕組みは、
知っているとオトクな情報が山ほど転がっている宝の山です。
このブログでも随時紹介していきたいと思いますので、
気になる人はぜひチェックしてください。
では。おしまい。