「念願のマイホームを買うぞ~!だけど、何から勉強すればいいんだろう」
こんなふうに思っていませんか?
ずばり!まずは登場人物の役割を知ることから始めましょう。
登場人物がそれぞれどういうことを考えているのか。
どういう思惑であなたの家づくりをサポートしようとしているのか。
これを知らないと、あなたは簡単にカモにされてしまい、数千万円をドブに捨てることになりますよ。
もし「そんな情報は朝飯前で知ってるよ~」
という人は、【登場人物の役割を知ることでわかること】のパートからどうぞ。
この記事を読めば、
- あこがれの広いリビング
- 念願のこだわりキッチン
- ついに書斎も!
こんな夢のマイホームがしかもお手頃に実現します!
✓わたしの経歴
ここでわたしの経歴についても、少し紹介させてください。
・新卒で不動産ディベロッパーに勤務
・建築業界歴12年以上
・50件以上、数十億円の工事を発注した実績あり
・一級建築士
こんな感じで、建物をつくることについてはプロですね。
しかもあなたと同じ、発注側としての立場での経験です。
こんなわたしが解説をしていきます。
家づくり初心者がまず最初に知るべきこと|ずばり、登場人物の役割です
繰り返しですが、家づくり初心者はまず最初に登場人物の役割を知っておくべきです!
では登場人物とはだれなのか。それは以下のとおりです。
✓不動産業者
✓ハウスメーカー
✓工務店
✓設計事務所
✓家づくりアドバイザー
✓施主(あなた)
それぞれの役割を知らないまま家づくりをすることは、道端でナンパされた人とその日に結婚するようなもの。
登場人物の収益源や考えかたを知っておくことで、
「これは自分たちの利益のために誘導しようとしているな」
ということがわかります。
つまり、登場人物が建てたい家ではなく、本当にあなたが建てたい家を建てることができる!ということですね。
では少し長くなりますが、さっそく1つずつ見ていきましょう!
不動産業者
✓役割
不動産業者の役割は、土地の売り買いをすることです。
あなたが住みたいと思っているエリアに売り出し中の土地がないかなどの情報をもっているのが不動産業者です。
また土地の契約についも仲介に入ってくれたりする、土地の売り買いにおけるプロですよね。
✓収益源
自分たちで持っている土地であれば、買ったときと売ったときの差額ですね。
他にも仲介に入っているパターンであれば、仲介手数料が彼らの収益です。
また仲介手数料は土地の売り買いの金額に比例することが多いようですよ。
✓考えていること
不動産業者は、基本的に土地をできるだけ安く買って、高く売りたいと考えています。
そのため、あなたは相場に比べて高く買わされないように気を付ける必要があるということですね。
ハウスメーカー
✓役割
ご存じのとおり、家の設計と工事をして、実際に家を作りあげることが役割ですね。
✓収益源
彼らの収益減は、設計と工事を請け負うことによる対価です。
✓考えていること
とにかくあなたが支払うことができる最大限の金額で契約をしてもらおうと考えています。
親身になって相談を聞いてくれるかもしれませんが、営業マンはとにかく契約のことしか頭にないですから!
なので、ハウスメーカーにとって安い家をつくるメリットはあまりなく、
「もっと安い設計にしてください」
とお願いしても、うまくいかないことが多いです。
これ、ほとんどの人が勘違いしてるので要注意です!
工務店
✓役割
家の設計と工事をして、実際に家を作りあげることが役割です。
ハウスメーカーと基本的には同じ役割なのですが、
ハウスメーカーは、
・規格品で自由度低い
・ブランド力あり
・企業の広告費などにより値段が高め
工務店は、
・オリジナルなものにも対応可
・地域密着型
・広告などはほとんどないので値段は安め
以上のような違いがありますね。
詳細はこちらをご確認ください。
ハウスメーカーと工務店の違いは?選び方やおすすめを一級建築士が解説 - せのしゅんブログ
✓収益源
彼らの収益減は、設計と工事を請け負うことによる対価です。
これもハウスメーカーと同じです。
✓考えていること
良い家をつくりたい!こだわりの家を実現したい!と考えている場合が多いですね。
工務店はハウスメーカーと比べると職人気質なイメージです。
そのため、良い家をつくるために出来るだけ高い材料を選んだりすることもあります。
ただしハウスメーカーと比べると、「何としても契約!」って感じは弱めですね。
設計事務所
✓役割
設計に特化して、設計のみを行うのが設計事務所の役割です。
オリジナルの設計に強みがあります。
なお設計事務所に設計をおねがいするときは、付き合いのある工務店をいくつか紹介され、そこに工事をお願いすることが多いですね。
✓収益源
ハウスメーカーや工務店と違い、設計フィーが基本的な収益源です。
なお設計フィーは、建物の大きさや使いみちで決まっています。
✓考えていること
彼らは、自分たちが設計したものを作品とよびます。
つまり彼らは、あなたの家をじぶんの作品集の1つの作品にしたいと考えているわけです。
当然、かっこよくて奇抜なアイデアを、あなたのお金をつかって実現しようと提案してきます。
自分たちでやってくれ!って感じですよね。
ましてや家に関するお金については、ほとんどの設計事務所がまったく詳しくないです。
工務店などとの金額交渉をすることはありません。
あくまで「設計に特化」しているということです。
設計事務所の言いなりになると、とんでもない金額になる可能性があります。
そのため、初心者には難しいですが、うまくコントロールすることが大事ですね。
家づくりアドバイザー
✓役割
施主であるあなたと同じ立場にたって、家づくりについてアドバイスをしてくれます。
ハウスメーカーや工務店、設計事務所は、あくまで自分たちの都合を主張してきますが、
家づくりアドバイザーは、まさにあなたに寄り添った立ち位置で家づくりをサポートしてくれるというわけですね。
✓収益源
きまった金額を報酬としたり、コストダウンできた金額や工事費の何%かが報酬となります。
✓考えていること
施主であるあなたが最も満足できるような方法を真剣に考えてくれます。
設計のムダを省いたり、高すぎる見積もりの交渉のアドバイスをしたりして、あなたが満足するような工夫を考えてくれますよ。
施主(あなた)
✓役割
登場人物をとりまとめるプロジェクトマネージャーとしての役割です。
「お金を払ったからあとは全部お任せ」
というようには進められないのが家づくりです。
お金を払って、プロのサポートを得ながら一緒に進めていくというスタンスが大事ですね。
✓収益源
特にありませんね。
✓考えていること
良い家をやすく作りたい。と考えていますよね。
登場人物の役割を知ることでわかること
少し長くなりましたが、これらの役割を知ることであることがわかります。
✓不動産業者 ⇒あなたに高く買ってほしい
✓ハウスメーカー ⇒あなたに高く買ってほしい
✓工務店 ⇒あなたに高く買ってほしい
✓設計事務所 ⇒あなたにたくさんお金を出してもらって良い作品をつくりたい
✓家づくりアドバイザー ⇒あなたに寄り添って家づくりをサポートしたい
つまり家づくりアドバイザー以外は、みんなあなたにたくさんお金を払ってほしいと思っているということです!
で、一方あなたは良い家をやすく作りたいと考えているわけです。
もはや孤立無援(こりつむえん)です!
ここが家づくりの最大の落とし穴です。
実際、わたしが登場人物の人たちと一緒にすすめるときは、みんなお金を高くしようとしてきます。
たとえば設計事務所には、頼んでもいない高級な素材をつかわれた経験が何度もありますよ。
そのたびに、
「いやーあくまでこれは見積り用の図面ですから、高めのお金になるようにしてるんですよー」
なんて言われますが、あとから見直ししたことなんて一度もありません。。。
もうこれには毎回毎回、手を焼かされます。
家づくり初心者でも良い家をやすく作る方法
じゃあ良い家づくりをするためにはどうすればいいのか。
これは2つしかありません。
- じぶんで登場人物をコントロールする
- 家づくりアドバイザーに相談する
正直、じぶんで登場人物をコントロールするのは、初心者ではほぼムリですね。
これが家づくりは3回やらないと満足できないといわれる理由です。
ぶっちゃけ、1回で満足したいなら家づくりアドバイザーに相談するしか方法はありません。
逆に言うと、家づくりアドバイザーに相談すれば、
- あこがれの広いリビング
- 念願のこだわりキッチン
- ついに書斎も!
これらの実現はもう目の前にあるということですね。
家づくりの相談はこちらの記事にまとめていますのでご覧ください。
まとめ
今回はすこし厳しい現実を解説しました。
けど、これは絶対に知っておいたほうがいいでしょ。
わたしのサービスを推したいという意味だけじゃなくて、実際にそうなってますからね。
では、記事の内容をまとめます。
家づくりの登場人物の役割と考えていること
✓不動産業者 ⇒あなたに高く買ってほしい
✓ハウスメーカー ⇒あなたに高く買ってほしい
✓工務店 ⇒あなたに高く買ってほしい
✓設計事務所 ⇒あなたにたくさんお金を出してもらって良い作品をつくりたい
✓家づくりアドバイザー ⇒あなたに寄り添って家づくりをサポートしたい
⇒良い家を安くつくりたいあなたが、本当に意味で頼れるのは「家づくりアドバイザー」
最後まで読んでいただきありがとうございます。
だけど、行動スタートしないと家づくりは始まりません。
まずはスタートをきることです。
夢のマイホーム応援してます。
✓家づくりの相談について知りたい人向け