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国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。

社会の抜け道を探すのが大好きです。

 

 

最近、国民年金の厚生年金による穴埋めが話題です。

 

www.moneypost.jp

 

 

私の意見では、穴埋めは避けられない、と考えています。

 

 

本記事では、この考え方について解説していきます。

全国民(特に若い人)が関係ある話なので、ぜひご一読ください。

 

 

国民年金と厚生年金とは

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

まず前提として、年金の仕組みを

サラッと解説しておきます。

 

 

年金には大きく分けて、

「国民年金(基礎年金)」「厚生年金」

の2種類があり、2階建てと言われています。

 

 

厚生年金加入者は基礎年金も受給できる、

という仕組みです。

 

 

また、保険者には3種類あり、それぞれ下記のイメージ。

  • 1号保険者:自営業者
  • 2号保険者:いわゆるサラリーマン
  • 3号保険者:専業主婦

 

 

上記をまとめて表にしたのが下図です。

 

 

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/2019report.pdf

 

 

少子高齢化のために年金財政がとても厳しい、

ということを聞いたことがある人は多いと思います。

 

 

この対策のために創設された、

確定拠出年金やiDecoなどは上記にプラスαできるものです。

 

 

ただし、あくまでベースは「国民年金(基礎年金)」「厚生年金」の2種類。

ここの財政をなんとかしない限り、

年金問題は維持することができなくなってしまいます。

 

 

以上が、前提となる知識の部分です。

 

 

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

では、なぜ国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられないのでしょうか?

 

 

理由は、公的年金財政の構造上、

厚生年金から穴埋めをしない限り制度が続かないからです。

 

 

そもそも、公的年金財政は下図の構造になっています。

 

 

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

https://www.mhlw.go.jp/content/12500000/2019report.pdf

 

 

ここで注目してほしいのは、

「国民年金勘定」と「厚生年金勘定」は別の財布なのに、

いざ基礎年金を給付するときは、

「基礎年金勘定」の1つの財布にまとめられてしまう、

という事実。

 

 

この構造である限り、

国民年金勘定がうまく回らなくなれば、

厚生年金勘定から穴埋めするしかない、

という構図にならざるを得ません。

 

 

国民年金の保険料を上げられない理由

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

じゃあ、国民年金の保険料を上げて何とかすればいいのでは?

と思う方もいるでしょう。

 

 

それはその通りで、

厚生年金の方がたくさん保険料を払っているのだから(2階建て分)、

当然に年金も相応の分を貰えるべきです。

 

 

しかし、これが出来ないのにも理由があります。

 

 

公的年金への加入は国民の義務ですが、

国民年金の納付は、個人の自主性に任されています。

 

 

すると1号保険者(自営業者など)は、

将来的に得をするなら払うけど、

損をするならわざわざ払わない、となってしまいます。

 

 

なお現時点では、平均寿命の男性の場合でも、

40年で約800万円を支払って約1400万円が返ってくる計算。

さらに一生涯の保証や、税金控除も受けられるので、

メリットのある仕組みになっています。

 

 

※詳しい計算は下記の記事をご覧ください。

 

 

www.akanoren.net

 

 

これがメリットのない制度になった途端、

国民年金に納付する1号保険者が激減し、

「年金制度って必要なんだっけ?」ということになってしまいます。

 

 

つまり国民年金はメリットのある仕組みしておかないと

制度が維持できない。

一方で年金全体の財政を維持するためには、

どこかからお金を補填する必要がある。

 

 

国としては幸いなことに、

厚生年金は企業が給料から天引きで集金してくれるわけですから、

確実に納付がなされます。

 

 

このため、2号保険者である会社員が穴埋めをすることになります。

 

 

厚生年金の秘密|厚生年金保険料は労使折半

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

ここまでヒドイと、さすがに会社員も怒りだすでしょう。

 

 

でも厚労省いわく、

厚生年金は支払いの2倍近くもらえる、

ということになっているため、そこまで騒ぎになっていません。

 

 

しかし、実はここにも秘密があります。

 

 

厚生年金の保険料は、会社と従業員で半分ずつ払う、

ということになっており、

厚労省は従業員が払っている分だけ、

を計算しているからです。

 

 

自分が払っている分に対して2倍もらえるならいいじゃん、

と感じるかもですが、

本来、企業が払う分は従業員の給料にできたお金です。

(実際、企業にとっては厚生年金の保険料は人件費です)

 

 

そのため、これは見せかけだけの数字であり、

根本的な解決になっているわけではありません。

 

 

こういうワケで、

結局は会社員が割に合わない負担をさせられている、

という事実には変わりがない、ということになります。

 

 

厚生年金から抜け出すためには

国民年金の厚生年金による穴埋めは避けられない?年金の知られざる秘密

 

さて、私も含めた会社員の方は、

じゃあどうすればいいの?となってしまいます。

 

 

結論、経営者や国から搾取される会社員を辞め、

個人事業主やフリーランスになって生きていくしかありません。

 

 

年金という意味では、

厚生年金からメリットのある国民年金への乗り換えです。

 

 

給与明細を見ればわかる通り、

天引きされるお金の大部分は税金よりも社会保険ですので、

どの社会保険なのかは非常に重要な問題です。

 

 

とは言え、もちろんすぐに独立はムリでしょう。

 

 

でも、お金を貯めて資産運用で資産所得を得つつ、

副業でも収入を得られるようにすることで、

会社に依存しない働き方を少しずつ模索することは可能なはず。

 

 

実際に私自身も、上記のような生き方をしたいと思い、

資産運用&副業に勤しんでいます。

 

 

このブログを読んで、

上記のような生き方を目指す人が増えていけば本望です。

 

 

この記事はここまでです。

では。おしまい。