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耐震等級ってなに?どれにすればいいの?|超簡単に専門用語なしで解説します

耐震等級 どれ

「耐震等級ってなに?結局どれにすればいいの?」

住宅を購入予定の人は、このように迷っていないでしょうか。本記事ではこんな疑問に答えていきます。

 

この記事を読むと、過剰な地震対策を避けることができ、結果的に数百万円を節約することができます。そのお金でリビングに吹き抜けをつくったり、上質な家具を買ったりなど、1ランク上の住宅にすることができるでしょう。

  

※この記事では超簡単に解説するために一部専門的な説明を割愛していますが、ご容赦ください。

 

✔わたしの経歴

ここでわたしの経歴を少しご紹介させてください。

私はこれまで建築業界に12年以上関わってきました。職業はいわゆるディベロッパーです。これまで合計50件近く、数十億円の工事契約を行っています。耐震工事も数多く手がけてきました。

 

さらにこの経験というのは、あなたと同じ「建築主=顧客」としての経験です。そのため設計会社やハウスメーカーよりもあなた目線(顧客目線)での記事になっていると思います。

 

またわたしは建築主としての仕事をしながら、一級建築士も取得しているので技術論についても網羅的な知見があります。

 

こんな私が解説していきたいと思います。

 耐震等級ってなに?

耐震等級 なに

耐震等級とは、一言で言うなら建物の地震に対する強さのレベルのことです。

 

耐震等級には3段階あります。

  • 耐震等級1:阪神大震災レベル(震度6~7)で倒壊しません。つまり命は守れます
  • 耐震等級2:耐震性等級1の1.25倍の強さです。避難所となる学校や病院がこれくらいの強さです。
  • 耐震等級3:耐震性等級1の1.5倍の強さです。警察や消防など、大地震のときでも絶対に使い続けないといけない建物の強さです。

 

ちなみに倒壊というのは、完全に建物が壊れてぺしゃんこになってしまうことです。

倒壊などのイメージ参考資料はこちら↓↓↓

http://www.aoki-home.net/assets/quake-chart.pdf

 

これを読んで、こう思った方は多いのではないでしょうか。

「案外、耐震等級1でも強いじゃん」

そうなんです。耐震等級1だからと言って、震度4と5で倒壊したりするものではありません。

 

みなさん地震に対してまずは命を守りたいと思いますよね。これが最低限実現できるのが耐震等級1なんです。

耐震等級って結局どれにすればいいの?

耐震等級 どれにすべきか

結論、わたしは耐震等級1でいいと思います

 

これまでも、わたしは実際に耐震等級1を実際に選んできました。

この理由を3つ解説します。

耐震等級1でも阪神大震災レベルでは倒壊しないから

阪神大震災レベルの地震は数百年に1度と言われる地震です。

倒壊さえしなければ、よっぽどの場合でない限り、大小はあっても補修で対応できるレベルだと思います。

構造を強くするのが一番お金がかかるから

耐震等級の数字が高いほうが安全なのは間違いありません。

しかし建物の構造を強くする工事というのは、建物をつくる上で最もお金がかかる部分です。

 

例えば耐震等級を3にしようと思うと、100万円~300万円程度は少なくとも必要だと思います。

 

数百年に1度の地震に対して、ここまで備えるよりも日常の生活を豊かにしたほうが費用対効果がよいでしょう。

そもそも地震が2回くることは想定していない

熊本地震では連続して震度7程度の強い地震がありましたね。

その結果、耐震等級2でも倒壊している住宅が多かったようです。(耐震等級3は倒壊ゼロという記事もありましたが真偽不明です)

 

1回目の地震で少し弱ったところに、また同じくらい強い2回目の地震が来ると、それはさすがに耐えるのが難しいですよね。

 

ボクシングでいうと、強烈なストレートパンチを浴びて何とかフラフラでも立ち続けていたのに、また同じようなストレートパンチを浴びるとさすがにダウンしてしまうのと同じですね。

 

そもそも建築関係の法律では、地震が2回連続して起きたときのことは想定していません。地震が起きたときにどれくらいの被害があるかというのは場所の特性などによっても大きく変わってしまうからだと思われます。

 

これから改正があるかもしれませんが、現状は地震が2回起きることは想定されていないので、耐震等級2や3だからといって、連続した強い地震に対しては耐震等級1と同様に安全性は確保されていないのです。

 

じゃあ耐震等級1でもいいじゃん!というのがわたしの考えです。

地震対策がちゃんと出来ているのか心配!というあなたに

心配 耐震

しっかり地震に対して対策して設計をしてもらえているのか心配!という方もいることでしょう。

 

こういう人は構造計算書という「構造についてこういう考え方でこういう計算をしてますよ~」という書類をつくってもらっては如何でしょうか。

 

基本的に木造2階建ては、基準を守って設計しないといけないのですが、構造計算書までは不要な建築物となっています。

ただ、どうしても不安なら構造計算書を出してもらうことはできると思います。(費用は数万円~数十万円程度)

 

これがあれば、むやみやたらに心配だからと耐震等級3を要望することなく、自分が求めている耐震等級通りに設計が出来ているということを確認することができます

 

構造計算については難しいので、専門の方にわかりやすく説明してもらいましょう。

 まとめ

耐震等級 まとめ

耐震等級とは何かということと、結局どれを選ぶべきか、それでも心配な人にということで解説してきました。

改めて振り返りましょう。

 

耐震等級は、建物の地震に対する強さのレベルのこと。

耐震等級1:阪神大震災レベル(震度6~7)で命が守れるくらい。
耐震等級2:耐震性等級1の1.25倍の強さ。避難所となる学校や病院レベル
耐震等級3:耐震性等級1の1.5倍の強さ。警察や消防など絶対必要な建物レベル

木造住宅におけるわたしのオススメは耐震等級1
それでも心配なら構造計算書をもらって説明を受ける

 

住宅って高い買い物にも関わらず、わからないことだらけですよね。

出来るだけ理解した上で、良い買い物になるようにしていきましょう!

 

✓他にも家づくりの悩みがある人向け

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