「注文住宅の間取りってどうやって決めたらいいのかな」
「間取りを見るときは何をチェックしたらいいんだろう」
こんな悩みに答えていきます。
この記事を読めば
- 家づくりで最も重要な間取りを成功させることができる
- 暮らしがラクになり、これからの人生をノーストレスで過ごせる
- 家庭内のコミュニケーションも活発になる
こんなことが実現できます。
✔わたしの経歴
ここで少しわたしの経歴について紹介させてください。
わたしは新卒で大手不動産ディベロッパーに就職しており、これまでに以下のような経験を積んできました。
- 建築業界に12年以上関わってきました。
- この過程で50件近く、合計数十億円の工事契約を担当しました。
- しかもハウスメーカーや工務店としての経験ではなく、あなたと同じ顧客側での経験です。
- 一級建築士を取得済です。
こんなわたしが解説していきたいと思います。
注文住宅の間取りを決めるポイント
家族の要望と優先順位
せっかく注文住宅をつくるのなら、家族の要望を出来るだけ反映させていきましょう。
しかし、要望が一致しないときもあると思います。
そんなときは、どんな家にしたいかという原点に立ち返って優先順位をつけて決めていきましょう。
家族全員が納得感のある家にしたいですね。
周辺環境
まわりの環境を考えて間取りを決めるのも重要です。
例えば以下のような点です。
- 前面道路の交通量
- 向かいの家の窓の位置
- 方角
家の中の間取りに夢中になって、周辺環境を考慮せずに間取りを決めてしまうと、
「車の音がうるさい」
「向かいの窓と正面になってしまい、カーテンが開けられない」
「思っていたよりも暗い」
なんてことが起こってしまいます。
これを避けるためにも、家の中だけでなく家の外にも目を向けてみましょう。
指でなぞってみて動きをイメージする
初心者の場合、平面図を見ているだけだと中々イメージがしにくいと思います。
そこで間取りを決めるときは、平面図を上から眺めてみるだけではなく、実際に家の中に入ったつもりになって、指でなぞりながら動き方をイメージしてみましょう。
具体的に指でなぞってイメージしたみたほうがいいのはこんな場面です。
- 脱衣→洗濯→物干し→洗濯物片付け
- 帰宅→着替え→手洗い→リビング
- 帰宅→(着替え)→こども部屋
- 起床→洗面→朝食→着替え→出勤
- 料理→テーブルセット→食事→片付け→掃除
他にもできるだけ動きを分解して、指でなぞりながらイメージしてみると、
「なんかここが使いにくいな」
というポイントに気がつきやすいです。
これ、一級建築士である私も使っている方法なので実際にやってみてください。
間取りを決めるときのチェックポイント10選
ここではもう少し具体的なチェックポイントを紹介します。
家族構成
あなたは何人家族で住む予定でしょうか。
こどもが生まれる可能性や二世帯住宅の可能性、老後に子供が巣立った後の暮らしまで想像出来ているでしょうか。
リフォームという手もありますが、水回りや階段の位置などは大きく変えられません。
今後何人で住む可能性があるかということも視野に入れて家族構成を考えておきましょう。
採光
それぞれの部屋の使い方にあった採光が確保できているかをチェックしましょう。
全ての部屋を南向きにするというのが良いわけではありません。
北向きの部屋でも落ち着いた採光がとれるので、書斎などには適しています。
風通し
特に長く滞在する部屋には窓が2つ以上あると風通しが良くなります。
風通しがいいだけで快適な家になるので、周辺の建物の位置も考慮に入れて風通しをチェックしてみましょう。
部屋の広さ
平面図だけだと、いまいち部屋の広さがわかりにくいかもしれません。
充分だと思っていた部屋の広さが案外小さかったなんてこともあります。
そんなときは、モデルルームなどに行って実際の部屋の広さを体感してみることがおすすめです。
家具・家電の配置
引っ越しても使う予定、または新しく購入したい家具や家電があるのであれば、その大きさを設計士さんに伝えておきましょう。
何となくの大きさで設計してもらって、結局入らなかったなんてことがないようにしましょう。
おすすめは、その大きさの家具を図面にも入れてもらうことです。
そうすると使っているイメージもわきやすいし、
「あれ、ここが少し狭いな」ということにも気が付きやすくなります。
外構計画
家の中だけに目を取られて、家の外にまでチェックが及んでなかったなんてことがないようにしましょう。
特に駐車場の場所と玄関の場所の近さ、庭のセキュリティ面については要チェックです。
収納のつくり
収納が思ったより狭かったというのが、失敗例として多いようです。
一般的には収納は床面積の13%くらいというのが指標のようです。
荷物が多い家庭はこの数字を参考にチェックをすると良いでしょう。
音やにおい
平面図からだと読み取りにくいのが、音やにおいについてです。
音の発生源としては、
- 道路を走る車
- リビング
においの発生源としては
- キッチン
- ゴミ箱
などでしょう。
これらの場所に近い部屋には防音材を入れるなどの配慮が必要かもしれません。
コンセント
コンセントの位置は細かいですが、使い勝手に大きく影響があります。
特に注意したい部屋はこれらではないでしょうか。
- キッチン
- リビング
- 脱衣室
- 書斎
家電を多く使う部屋のコンセントは要チェックです。
なお特にキッチンについては、容量が大きなものを同時に使う場合も多いと思います。
あらかじめ同時利用が出来るような容量にしておくことも重要です。
寒暖
窓が多い部屋は、どうしても寒暖の差が激しくなりがちです。
特に脱衣室やお風呂などはヒートショックになってしまう可能性もあるので、浴室暖房や2重窓の検討をしておいた方が良いでしょう。
それでも間取りを決められないあなたにオススメの方法
ズバリ、選ぶ基準をもう1つ追加することです。
これには2つ方法があります。
超概算見積もりをとる
あなたが間取りを決められないのは、決める基準が少ないからではないでしょうか。
間取り図だけでなく、お金をという判断基準があると決めやすくなると思います。
一般的には、ラフプランが固まった段階で概算見積もりをお願いします。
しかしラフプランにも至らないような図面でもお願いすれば、超概算見積もりを出してくれる場合もあります。
「どっちの方がいいかな~」と悩んでいるときは、比較検討するのに役立つ材料となるので、決められないときは超概算見積もりを取れないか相談してみましょう。
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まとめ
本記事では注文住宅の間取りの決め方を解説してきました。
では今回の内容をまとめます。
注文住宅の間取りを決めるポイント
・家族の要望と優先順位
・周辺環境
・指でなぞってみて動きをイメージする
間取りを決めるときのチェックポイント10選
・家族構成
・採光
・風通し
・部屋の広さ
・家具・家電の配置
・外構計画
・収納のつくり
・音やにおい
・コンセント
・寒暖
それでも間取りを決められないあなたにオススメの方法
・超概算見積りをとる
・第三者のプロに相談する
夢のマイホームです。満足する間取りを目指しましょう!
最後に、この記事で紹介したリンクを貼っておきます。
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