一級建築士の製図試験に合格したい!だけどどうやって勉強を進めればいいんだろう。
と思っている方では多いのではないでしょうか。
この記事では巷にあふれるテクニック論ではなく、製図試験を攻略するための超本質論をご紹介します。
ぶっちゃけ、読み終わったあとからすぐに製図が出来るようにはならないかもしれません。
だけどこれを続けていけば、合格のための製図力が着実に伸びていきますよ。
資格学校では教えてくれない独自の製図試験攻略法です。
3分で読めるので、製図試験に合格したい人は必見ですね。
✓わたしの経歴
ここでわたしの経歴についても少し紹介させてください。
- 建築業界歴12年以上
- 職業は不動産ディベロッパー(設計実務の経験なし)
- 一級建築士を初受験、一発ストレート合格(おそらく受験者の2~3%程度)
こんなわたしでも一発合格できた、製図試験の攻略法の超本質をお伝えしていきますね。
合格するとこれがもらえます。
✓一級建築士のまとめ記事はこちら
【超本質】一級建築士の製図試験攻略法
攻略法はずばり3つあります。
- 人の手法を毎回何か1つ取り入れてみる
- こだわりをつくらない
- 自分なりにPDCAをまわす
では1つずつ解説していきます。
一級建築士の製図攻略①:人の手法を毎回何か1つ取り入れてみる
あなたは何のために資格学校に通っていますか?
「資格学校に通わないと合格するのは難しいから」
「先生からアドバイスをもらえるから」でしょうか。
確かにこの理由もあるかもしれません。
だけど、ちょっとズレてますね。
私が考える資格学校に通う理由は、
「自分にはない引き出しを増やすことが出来るから」です。
独学では製図試験は難しいと言われています。
これは敵がどんな武器をもっているかわからないのに、
自己流の刀で戦いにいくようなものです。
敵がどんな戦い方を挑んできても、
対処できる方法を学ぶことができるのが資格学校の意義です。
だけど、私のグループにはこんな人がいました。
(私が通っていた資格学校ではグループを作って毎回講評をしていました)
✓いつも自分の得意な型を使って問題を解こうとする人
✓人の案に対して悪いところばかりを批評する人
自分の武器を増やすために学校に行っているのに、
こんなことやるのはNGです。
毎回、先生が教えてくれる新しい型を積極的に試してみましょう。
さらに人の案のいい所も盗んで、
自分でも試してみましょう。
正直、資格学校の製図で良い評価なんてとれなくてもいいんですよ。
私は一度もランクIがとれませんでしたし。
しかしコツコツと自分の引き出しの数を増やしていきました。
目先のランクIをとろうとするんじゃなくて、
どんな問題が出ても対応できる準備をすることが大事ですね。
ちなみに私が受験したのは、2017年の一級建築士試験です。
この年の試験は例年に比べて合格率が低かったようです。(37.7%)
確かに普通に解こうとするとスパン割がうまく合わず、
解くのが非常に難しい問題でした。
しかし引き出しをたくさん作っていた私は、
アブノーマルなスパン割も使えるようになっていました。
結果、難なくエスキスを完了させ、
結果的には模範解答とほぼ同じ回答をつくり上げることができました。
新しい手法に対しても素直に受け入れて試してみましょう。
これが一番重要です。(マジです)
一級建築士の製図攻略②:こだわりをつくらない
自分の意見を持つことは設計者としては大事です。
だけど実際の設計業務でも、
クライアントからの要望をベースとして考え、
これに近づけることが第一です。
自分のやりたいデザインはあくまでその次です。
この製図試験についても問われているのはこのスタンスですね。
あたりまえですが、
試験には模範ではありますが正解があります。
この正解に近づけていくことを徹底しましょう。
自分なりのデザインを入れ込んだ上で、
正解をつくろうとは考えないことです。
設計実務をやっていない私でも合格したのは、
これを理解していたからですね。
問題文というクライアントに対して、
とことん素直になりましょう。
一級建築士の製図攻略③:自分なりにPDCAを回す
新しい手法も取り入れ、
自分のこだわりも捨てることが出来たら、
これを繰り返してPDCAをまわしていくことです。
資格学校から出た課題をこなすのに必死なあなた。
ぶっちゃけ、課題をやるよりも自分のPDCAの方がよっぽど重要ですよ。
完全に使いこなせない武器ばかり集めても意味がありません。
1つ1つを着実に使いこなせるようにしましょう。
新しい手法を取り入れたときには、
それぞれの良い点、悪い点を書き出してみましょう。
このとき重要なのは、
ついつい自分の得意な型、好きな型に寄せてしまいそうになりますが、
第三者目線で整理していくことです。
自分なりにいろんな手法を分析して、
課題で試してみましょう。
新しい手法を覚えるだけではまだ自分のものに出来ていません。
この手法のメリット、デメリットを分析し、考察すること。
そしてそれを適材適所で使えるようになることが大事です。
エスキスではこの点を意識しましょう。
資格学校の課題を淡々とこなしていても、
合格は難しいかもです。
自分なりに考えながらPDCAを回していきましょう。
まとめ:素直になれたら一級建築士の製図は攻略できる
ポイントを最後にもう1度まとめます。
✓人の手法を毎回何か1つ取り入れてみる
✓こだわりをつくらない
✓自分なりにPDCAをまわす
繰り返します。
ポイントは今製図がうまくできるかではなく、
どうやったら最短で上手くできるようになるかです。
これは仕事においても同じです。
今出来ないことをいくら悩んでもしょうがないです。
どうやったら上手くできるようになるか、
ここに集中して取り組みましょう。
目先の評価に捉われがちになるのではなく、
引き出しを増やすことです。
「自分を捨てて素直になる」
ということを念頭において頑張ってください!
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