こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
この記事では、年金がズバリいくらもらえるのか、
について、厚労省の公式の試算をもとに紹介していきます。
合わせて、じゃあどうすればいいの?
という点についても私の意見を書いていきます。
年金はズバリいくらもらえるのか?
いろいろ前提条件はあるのですが、
細かいのでざっくりと紹介します。
厚労省の試算によると、
平均年収の夫が40年会社員として働き、
妻が40年扶養家族だった場合、
下記の支給額となります。
支給額
- 2024年時点:22万円
- 2043年時点:21万円
- 2058年時点:21万円
ちなみに、老後の生活費(夫婦2人暮らし)は下記が目安です。
- ゆとりある老後生活で36万/月
- 標準的な老後生活で27万/月
- 最低限の老後生活で22万/月
「年金だけで生活するには少ないけど、
将来も変わらずにもらえるじゃん~」
と思った方もいるかもです。
でも、これは物価上昇率が加味されていないので、
所得代替率で見ていく必要があります。
※所得代替率:現役男子の手取り収入に対する割合
上記の支給額に対する、
将来の所得代替率は下記の通り。
所得代替率
- 2024年時点:60%
- 2043年時点:50%
- 2058年時点:45%
つまり、物価上昇(0.8%)を加味すると、
支給額はあまり変わらなくても、
相対的なお金の価値としては減ってしまう、ということです。
わかりやすく言うと、2058年時点では、
現在の価値で言うと16万円くらいしかもらえないことになります。
つまり今の22万円より25%カットされる、ということです。
(現役男子の手取り収入36万円×所得代替率45%=16.2万円)
裏付けとなる、厚労省の資料はこちら。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000093204_00002.html
標準的な暮らしで27万円必要なのに、
16万円しかもらえないとなると、
毎月約10万円を切り崩していくしかありません。
100年安心の年金制度!と言いつつも、
やっぱり年金だけでは暮らせない、
というのが事実のようです。
老後には結局いくらあればいいのか?
じゃあ、老後についてどうすればいいの?
ということが気になりますね。
2058年(36年後)に65歳になる人の前提で考えてみます。
※今のところ年金は65歳からもらえる予定
結論としては、男性が平均寿命で死亡する場合までだとすると、
標準的な生活をするには、少なくとも2400万円が必要です。
老後資産の簡易シミュレーション①
2065年時点での予想平均寿命は、
男性85歳、女性91歳です。
男性の場合で考えると、20年間年金を支給されます。
さきほど、標準的な暮らしで27万円必要なのに、
16万円しかもらえないとなると、
毎月約10万円を切り崩していくしかない、と書きました。
これを加味すると、切り崩しが必要な金額は下記の計算となります。
「10万円/月×12か月×20年=2400万円」
2400万円・・・
けっこうな金額が必要になりますね・・・
老後資産の簡易シミュレーション②
この計算だと男性が死亡するタイミングでお金がなくなるし、
そもそもいつ死ぬかはわからないんだから、
もう少し安心できるシミュレーションをしたい、
という考え方もあると思います。
そこで簡易シミュレーション②として、
何年生きても大丈夫、というシミュレーションをしてみます。
具体的には、
資産運用で毎年お金を増やして、その分で生活費を賄う、
という考え方です。
ここでは利回り4%で資産運用をして、
これを取り崩していく想定で計算します。
(流行りのFIREの考え方と同じです)
まず老後に取り崩しが必要な1年間のお金は、
標準的な暮らしの場合、
10万円×12か月=120万円でしたね。
これを利回り4%で生み出すためには、
「120万円÷4%=3000万円」が必要です。
逆に言うと、
3000万円あれば平均寿命を超えても、
死ぬまで安心して暮らせる、と考えても良いでしょう。
現実的には、
この「3000万円」が1つの目安と言って良さそうです。
老後のお金をつくるために今出来ること
老後2000万円問題も大炎上したのに、
3000万なんて貯めれるはずがない!
と思う人もいるでしょう。
そうは言っても、上記は事実に基づいた試算なので、
真摯に受け止めるしかありません。
ここで、お金を増やすためにどうすれば良いかを考えるにあたり、
重要な公式があります。
お金のアレコレについては、下記の式に詰まっています。
ここから、お金を増やすためには、
- (収入-支出)を最大化する
- 利回りを高める
の2通りしか方法がないことがわかります。
具体的には、下記の対策です。
- 外資系などに転職して収入を増やす
- 共働きをして収入を増やす
- 実家暮らしや節約で支出を減らす
- 預貯金を投資に回す(ゆうちょ銀行の金利は0.001%)
この中でも、日本人があまり取り組んでいないのが、
預貯金を投資に回すこと。
金融庁のシミュレーションを使うと、
4.5万円を毎月積み立て投資にすると、30年で3000万を超えます。
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
もちろん転職で給料を上げることが出来れば良いですが、
それが出来れば苦労しないよ、、、という人も多いはず。
投資は誰でもすぐに始められる老後対策ですし、
老後も資産運用をしてお金を増やすことが出来れば安心。
人生100年時代において、投資は「必須スキル」と言っていいと思うので、
まだ投資を始めていない人は、
是非早めに始めるのが良いと考えます。
私自身の資産形成に関する記事も公開しているので、
ご興味あればぜひこちらもどうぞ。
この記事はここまで。
では。おしまい。