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不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

 

こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。

新卒で不動産ディベロッパーとして、

約10年働いています。

 

 

これまで大小さまざまな物件を扱ってきました。

小さいものでは数百万円の改修工事から、

数千億円の国家レベルのプロジェクトもやってきました。

 

 

そんな私の意見としては、

「不動産ディベロッパーへの転職はやめておいた方が良い」

という考えです。

 

 

以下で、その理由について解説していきます。

 

 

不動産ディベロッパーへの転職をオススメしない理由

不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

 

不動産ディベロッパーへの転職は、

下記3つの理由からオススメしません。

 

 

キビシイ意見ですが、

現実を知った上で転職活動をした方が良いと思うので、

目を背けず読んでもらえると嬉しいです。

 

 

1.不動産ディベロッパーには将来性がない

 

不動産ディベロッパーは、先細りの産業です。

日本の人口が減れば、当然需要がなくなります。

 

 

最近では、都心部の再開発が活発ですが、

実際、オフィス需要はリモート会議の普及により激減。

テナントリーシングに、各社とも苦慮しています。

 

 

さらに、開発余地がある場所は限られており、

一等地の購入をめぐって、各社厳しいコスト競争をしています。

 

 

需要は減っていき、

競争は激化している。

 

 

これが不動産ディベロッパー業界の状況。

決して将来が明るい業界ではなく、

給料がどんどん上がっていく見込みもありません。

 

 

2.身につくスキルの汎用性が低い

 

不動産ディベロッパーで身につくスキルは、

汎用性が低いものばかりです。

 

 

具体的には、行政や地権者との交渉スキル、

不動産の収支をシミュレーションするスキルなど。

 

 

ただし、これはあくまで業界独自のスキルでしかありません。

 

 

私が過去に不動産ディベロッパーからの転職活動をしたとき、

提案されたのは、どこの業界からでも行けるコンサル会社か、同業他社のみ。

 

 

不動産ディベロッパーで身につくスキルは、

他の業界では活かされないので、

転職エージェントも提案の選択肢が少ないのです。

 

 

仮に金融やIT、メーカーであれば、

金融スキル、プログラミングスキル、マーケティングスキルなど、

他の業界でも応用が効くスキルが身につくはず。

 

 

人生100年の設計を考えるときに、

無駄なスキルセットを身につけるよりは、

汎用性の高いスキルを身につけるべきではないでしょうか。

 

 

3.裁量がない

 

不動産ディベロッパーは、

新築の場合、最低でも億円単位のお金を扱います。

 

 

すると当然ですが、

担当レベルでは裁量がほとんどありません。

 

 

上司の意向に沿って、

ひたすら判断をあおぐ資料を作る日々です。

 

 

また、仮に上位職になったとしても、

地権者や行政などの利害関係者が多く、

単独で判断できることはほぼありません。

 

 

自由にまちづくりを考える、

という点に魅力を感じる方も多いかと思います。

 

 

が、現実には、

「じぶんで自由に出来ることはほとんどない」

と思っておいた方が賢明です。

 

 

それでも不動産ディベロッパーに転職したい人

不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

 

そうは言っても、

どうしても不動産ディベロッパーに転職したい!

という人もいると思います。

 

 

たぶん、下記の点などに魅力を感じているのではないでしょうか。

 

 

  • 高収入
  • まちづくりというビッグプロジェクトに関われる

 

 

会社にもよりますが、

一般的にこれは事実です。

 

 

でも、

  • 高収入
    ⇒ 残業が多く、終電近くまで作業することも。
  • まちづくりというビッグプロジェクトに関われる
    ⇒ 花形案件はごくわずかで配属リスクあり。

というのも事実。

 

 

ここら辺を勘案してでも、

それでも不動産ディベロッパーになりたい!

という人は転職を考えてみても良いかもしれません。

 

 

不動産ディベロッパーへの転職活動にオススメの自己PR戦略

不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

 

ここからは、

どうしても不動産ディベロッパーに転職したい方向け。

 

 

不動産ディベロッパーとして働いている私が、

不動産ディベロッパーに転職するための、

オススメの自己PR戦略を考えてみましたのでご紹介します。

 

 

ずばり、不動産ディベロッパーに転職したいなら、

「業界に新しい風を吹かせられること」

をアピールすべきと考えます。

 

 

不動産ディベロッパーは閉鎖的な業界です。

旧態依然とした慣行がまかり通っています。

 

 

実際に、急激に社会が変わっていく中、

不動産ディベロッパーという業態はあまり変化が起きていません。

 

 

ただ、上記でも書いたように、

人口減少で不動産ディベロッパーは

これから尻すぼみになっていく。

 

 

となると、ただ不動産を開発するだけではなく、

より付加価値を高めた不動産を開発することで、

生き残っていく必要があるわけです。

 

 

その手段を各社ともに模索している状況ですので、

このソリューションを提案してくれる候補者は、

非常に有望だと思います。

 

 

実際に、私の会社に転職する人も、

  • 広告代理店
  • イベント会社
  • 航空会社
  • IT会社

などの、不動産とは関わりの薄い業界の人が増えている印象。

 

 

もちろん、どうやって新しい風を吹かせるか、

は考えないといけません。

ただし、不動産関連の仕事は未経験でも問題なしです。

 

 

なお、不動産に近い、設計会社やゼネコンの転職者も多いです。

が、単純に不動産という業界に近くて即戦力になりそうだから、

ということで採用をすることは少ない印象。

 

 

不動産関連の資格を持っていたとしても、

大して優遇はされないと思います。

 

 

何かしら不動産プラスαの材料を用意した上で、

転職活動に臨んだほうが良いかと。

 

 

自分はどんな「新しい風」を吹かせられるか。

この点を是非考えてみてもらえれば、と思います。

 

 

不動産ディベロッパーへの転職は難関

不動産ディベロッパーへの転職はやめておけ|約10年働く私の意見

 

最後にお伝えをしておくと、

不動産ディベロッパーへの転職は、かなり狭き門です。

 

 

私の会社の場合、

新卒採用時点で約200倍の競争だったそう。

 

 

総合商社などと比べて、

採用人数が極端に少ないことが理由です。

 

 

一方で、倍率を考えていてもしょうがないですし、

行動しない限り人生は変わりません。

 

 

じぶんに出来ることは万全の準備だけ、と考えて、

出来ることだけに焦点を当てることをオススメします。

 

 

さて、この記事はここでおわりますが、

もし不動産ディベロッパーへの転職について、

何か質問があればコメント欄からいつでもどうぞ。

 

 

できる限り、丁寧に回答させていただきます。

 

 

あなたの転職活動を応援しています。

では。おしまい。