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FIREムーブメントの社会背景と解釈を自分なりに考えてみた

FIREムーブメントの背景を自分なりに考えてみた

 

こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。

30代でのセミリタイア(=サイドFIRE)を目指しています。

 

 

ここ数年、20~30代の間でFIREブームが起きています。

 

 

私自身も目指しているところでもありますが、

今一度、この背景について自分なりに整理したうえで、

FIRE後の在り方についても考えてみたいと思います。

 

 

FIREムーブメントの背景を自分なりに考えてみた

FIREムーブメントの背景を自分なりに考えてみた

 

FIREムーブメントの背景には、

大きく3つの要素があると考えます。

 

 

  • モノの所有に捉われない考え方の普及
  • 働き方の変化
  • 投資環境の変化

 

 

モノの所有に捉われない考え方

 

近年、モノの所有に捉われない、モノを持たない考え方が、

特に若者の間で浸透しています。

 

 

具体的には、下記の例が上げられます。

  • カーシェア、民泊に代表されるシェアビジネス
  • ミニマリストの登場

 

 

私たちの親世代までは、頑張って働いて、

家、車、時計、スーツ、財布、

などにお金をかけることがステータス、

という考え方だったと思います。

 

 

ですが最近では、モノを所有する、

ということに対する価値観の優先度が、

どんどん下がってきています。

 

 

どっちかと言うと、

ブランド品でごちゃごちゃしているのはダサい、

と捉えられる風潮すらありますよね。

 

 

私自身も、ユニクロの服をよく着ていたりします。

 

 

これらの結果として、

暮らしに必要なお金(=人生で必要なお金)が、

どんどん少なくなってきました。

 

 

つまり、昔よりもモノにお金をかけずに生活が成り立つ

ということが出来るようになってきたわけです。

 

 

働き方の変化

 

働き方に対する考え方も大きく変わってきました。

 

 

人生100年時代と言われて、

60歳を超えても働き続ける時代がやってこようとしています。

 

 

一方、終身雇用は崩壊し、

もはや会社に雇われているだけでは、

生きていけない時代。

 

 

2018年からは会社員の副業も解禁されました。

 

 

また、コロナによる影響も大きく、

リモートワークの普及、および地方移住ブームも起きています。

 

 

これらの状況もあり、

フリーランスという働き方が、

2015年と比べて1.5倍くらいに増えてきています。

 

 

フリーランス

新・フリーランス実態調査 2021-2022年版 - Speaker Deck

 

 

30万部のベストセラーになっている、

「LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略」でも、

ポートフォリオワーカー(複数の仕事を掛け持ちする人)

としての働き方に言及されています。

 

 

100年生きることになれば、

会社に頼り続けるわけにもいかず、

必然的にじぶんで何とかするしかない、

という事態になっているわけです。

 

 

投資環境の変化

 

投資環境が大きく変わり、

投資が身近になってきたことも、

FIREムーブメントの一要因だと考えます。

 

 

日本において、

個人がネットで株が買えるようになったのが1999年ごろ。

米国株が買えるようになったのが2003年ごろ。

 

 

さらに、革命的な金融商品であるETF(上場投資信託)を使えば、

個人が全世界に分散投資することが可能となったわけです。

 

 

また2019年には老後2000万円問題が話題になり、

投資をしてお金を増やすしかない、

ということでも注目が集まりました。

 

 

2020年には、コロナショックからのV字回復で、

投資している人が大儲けしたことで、

これまで投資に興味がなかった人も、

投資を始めるようになりました。

 

 

上記のような経緯で、ここ数年一気に投資が身近になってきた、

というのが日本の実情ではないでしょうか。

 

 

FIREムーブメントの背景を踏まえたFIREの解釈

FIREムーブメントの背景を踏まえたFIREの解釈

 

  • モノの所有に捉われない考え方の普及(暮らしのお金は少なくてOK)
  • 働き方の変化(会社に頼らない生き方が必要)
  • 投資環境の変化(投資が身近になりお金を増やす方法が浸透しつつある)

 

という3つの背景を説明してきました。

 

 

改めて整理すると、

会社に縛られずに経済的に独立すること(FI)

を目指すのは背景として読み取れるものの、

早期に仕事を辞めること(RE)については、

特段の背景はないと考えます。

 

 

つまり、FIREムーブメントとして重要なのは、

個人として経済的に独立を果たすことであり、

仕事をせずにダラダラ過ごすことではないのではないか、

ということです。

 

 

実際、人間は社会資本(人とのつながり)がないと、

生きていけません。

 

 

人とのつながりが全くない状態で生きていても、

死ぬのを待つだけで、楽しくはないですよね。

 

 

現実的なFIREムーブメントの解釈としては、

資産形成で経済的独立を果たして自由になった上で、

自分がやりたい仕事(フリーランスでストレスが少ない仕事)で

人生100年時代を生きていく、

ということになると考えます。

 

 

違う言い方をすると、

いきなり独立してフリーランスになるのはハードルが高いから、

最低限の生活は資産運用でまかないつつ、

好きな仕事を好きなタイミング、好きな場所で行うことで

自由を謳歌しつつ、人とのつながりも絶やさない、

というのが、理想的な生き方ではないか。

 

 

これがFIREムーブメントの本質なのではないでしょうか。

 

 

FIREと言うと、完全に働くことを辞める、

というイメージになりがちなものの、

社会背景から考えるとそんなことはないし、

実際に楽しい生き方には必ずしもなるわけではない。

 

 

経済的独立を果たして、好きな仕事を自由にやる、

というのがポイントだと考えます。

 

 

私なりのFIREムーブメントの解釈は以上です。

では。おしまい。