こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
先日2022年10月の米CPIが発表されました。
結果は前年同月比7.7%。
これは重要なニュースです。
この数字の意味するところと、
今後の投資戦略をサクッと解説していきます。
そもそもCPIとは何か
具体の内容に入る前に、
そもそもCPIとは何かを説明しておきます。
CPIとは「消費者物価指数」のことで、
いわゆるインフレ率のことだと思っておけばOKです。
今アメリカでは、
コロナショックでお金を刷りまくった代償として、
インフレが大きな問題になっています。
FRB(米国の中央銀行)は、
物価の安定と雇用の最大化を目標としており、
インフレはFRBの敵。
そのため、米国債の金利を引き上げることで
インフレを抑制しようとしています。
ただしこの副作用として、
金利があがると企業が銀行からお金を借りにくくなり、
企業業績が悪くなります。
そのため金利の上昇は株式には負の影響。
流れとしては下記です。
CPI(インフレ率)上昇
⇒FRBが金利引き上げ
⇒株価の下落
以上から、
投資家はCPIの動向を注視しているのが現状です。
米CPIの伸びが鈍化|今後の投資戦略を考えてみた
さて、先日公表された2022年10月のCPI結果と、
これまでの推移は下図の通りです。
方向性として7月の9.1%をピークに
下落基調に転換してきています。
株価の動向について
このCPIの動きは、
下記の構図が成り立ちつつあることを示しています。
CPI(インフレ率)鈍化
⇒FRBの金利引き上げ鈍化
⇒株価の上昇
2022年はこれまでずっと下げ相場でしたが、
いよいよ株価の上昇局面がやってきます。
歴史を見てみると、上昇局面というのは、
概ね10年ごとのサイクルとして到来します。
(前回はリーマンショック~コロナショックまで)
これから10年くらいを見通すと、
最大級のチャンスがまさに「今」です。
ドル円の動向について
一方で、米国株に投資をする人からすると、
要チェックなのがドル円の動向。
こちらは米国株とは逆に、
これから低調(円高ドル安)だと考えます。
執筆時点のチャートが下図です。
これまで、円安ドル高になっていた原因は、
「日米の金利差」です。
米国は冒頭に書いた通り、
インフレ抑制のために金利をグイグイ上げている一方、
日本は世界に逆行して金融緩和を続けており、金利は低水準。
この金利の差が円安ドル高の原因でした。
しかし、先ほど述べた通り、
これからは米国の利上げ幅が縮小していくため、
金利差はこれ以上広がることはなさそうです。
そのため直近では円安ドル高から方向転換して、
円高ドル安に動くと想定します。
今後の投資戦略
以上を踏まえ、今後の投資戦略としては、
米国株を買う、という方向に変わりありません。
- 米国株は上昇
- ドル円は下落(円高ドル安)
現在は上記のように、
日本から米国株を買う人にとっては相反する状況です。
でも長期的にみると、米国株は上昇していくでしょうし、
ドル円は短期的には下落(円高ドル安)するものの、
長期で考えると、円は大量に供給されていることから、
円安ドル高に戻ると考えています。
私自身、これまで貯めてきていたキャッシュを、
S&P500に連動するETF(VOO)に投じており、
キャッシュ比率は7%程度です。
まさに「今」がマーケットの転換点。
上記の戦略で数年後にはセミリタイアを実現したいものです。
では。おしまい。