こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
円安が止まりません。
執筆時点で143円。
私が考える円安が止まらない理由と、
円安を受けて、日本人がとるべき戦略を考えてみました。
円安が止まらない理由
円安が止まらない理由は、
海外が利上げしている中、日本だけが金融緩和継続しているから、
と考えています。
海外、特にアメリカはドルの流通枚数を減らそうとしているのに、
日本はじゃんじゃんお金を刷っています。
当たり前ですが、円の価値は希薄化します。
なぜ円安なのに日本は利上げ/金融緩和の中止をしないのか
では、なぜ日本は利上げ/金融緩和の中止をしないのでしょうか。
理由は2つあると考えます。
1.日銀が債務超過になるから
2.日本はインフレになっていないから
日銀が債務超過になるから
日銀は国債を大量に保有しています。
その数、発行している国債のおよそ約半分。
これが金融緩和の結果です。
一方で、金利を上げると、
連動して国債の価格は下がります。
すると日銀のバランスシートは、
なんと債務超過になってしまう可能性が高いです。
もっとわかりやすく言うと、
金利を上げると日銀が赤字になります。
するとどうなるか。
日銀の信用がなくなり、
発行している通貨「円」の価値が暴落。
結局、超円安になります。
(これをハイパーインフレと呼びます)
つまり、金利を上げたら超円安。
金利上げなかったら普通の円安が継続。
それならリスクの少ない、
「普通の円安を選ぼう=利上げはしない」
という考えから、今の政策に至っているのだと思われます。
日本はインフレになっていないから
世界各国はインフレに悩まされているため、
金利を上げて抑え込みに必死です。
アメリカの食料品やエネルギーを除いたインフレ率は、
前年同月比6.3%。
これは40年ぶりの数字です。
一方で、日本の食料品やエネルギーを除いたインフレ率は、
前年同月比でたったの1.0%。
大したことないですね。
このように、日本はインフレになっていません。
ちなみに何で日本がインフレにならないかと言うと、
主には需給ギャップがマイナスだからです。
https://www.boj.or.jp/research/research_data/gap/gap.pdf
つまり、日本人があまり物を買わずに、
貯め込んでいるから。
考えてみると当たり前で、
買う人がいないと物の値段は上がりませんよね。
というワケで、日本はインフレじゃない。
だから金融緩和を継続している、
ということに表面上なっています。
ただし、日銀の債務超過は慢性的な課題です。
多少の浮き沈みはあるものの、
長期的には円安が進行していくと考えています。
私の対円安戦略
長期的には円安が進行していく中、
対円安戦略を考えておく必要があります。
私の対円安戦略のコンセプトとしては、
「安い日本でアービトラージを狙う戦略」です。
アービトラージとは、
同一商品の価格差を利用して儲ける方法。
主にトレードの世界で使われる用語です。
インフレも大して進んでいない安い日本で暮らし、
外貨を稼ぐことで円ベースでの儲けを増やそう、
ということです。
私は海外(主に米国)に数千万円の投資をしているので、
外貨獲得は投資で行います。
この方法であれば、日本にいながら
安い日本のメリットを享受できます。
基本コンセプトは上記ですが、
それ以外の方法も含めて取り組んでいることを記載します。
ポートフォリオの半分以上を円以外の資産に(ドル、BTC)
ポートフォリオの半分以上を、
すでに円以外の資産にしています。
給料は円でもらえるので、
別に90%くらいドルにしてもいいかと考えています。
円が足りなくなれば、
必要であれば売却すればいいだけですので。
これが基本的な対円安戦略になります。
北海道でのゲストハウス事業
円安を受けて、日本は物価が安い国になりました。
これを活かすべく、広告代理店勤務の妻とともに、
ゲストハウス事業を立ち上げようとしています。
現在の日本はコロナ鎖国です。
が、鎖国はいつか終わります。
鎖国が終わった際に、円安になった日本には、
どっと人が押し寄せると踏んでいます。
ペリー来航です。
さらに、ベースとして日本の観光産業は
まだまだ伸びる余地あり。
特に北海道は有望な観光地だし、
海外からの人気も高い。しかも東京と比べ競合も少ない。
そんなわけで、
北海道でのゲストハウス事業を計画中。
ここらへんは、別記事でも詳しく書いていきます。
その他に考えられる戦略としては、
日本の観光関連銘柄を買うことでしょうか。
日本のコロナ鎖国が解ければ、
一気に復活の兆しがあるのではと考えています。
ただし円建てになるので、
ドル資産保有戦略とバッティングしてしまいます。
私はやりませんが、
興味がある人は考えてみても良い戦略かと。
円安に備えることが急務
今回の円安で、
円を銀行に貯金し続けることのリスクが明確になりました。
すべてをドル資産にすべきとは言いませんが、
ドルと円を半分ずつ持っておくなど、
分散を図っておくことが肝要かと。
正直、このタイミングでまだ日本円しか持っていないのだとすれば、
申し訳ないですが、感度が低すぎます。
自分の身は自分で守るしかないです。
どこまで円安が進行するかは日々チェックをしつつ、
分散投資を心がけていきましょう。
では。おしまい。