こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
副業300万円問題が話題になっています。
この問題についてカンタンに紹介しつつ、
これからの会社員の在り方を考えてみました。
副業300万円問題とは
副業300万円問題とはカンタンに言うと、
「年間収入が300万円以下の副業は、
税金上の区分を事業所得ではなく雑所得にします」
という国税の法改正案のこと。
雑所得の問題点は、
事業所得だと可能だった、
給与所得との損益通算が出来なくなる、
ということです。
たとえば、仮に給与所得が500万円だとすると、
ふつうなら500万円に税率20%くらいがかかります。
(納税額100万円)
※計算をカンタンにするために給与所得=課税所得としています
ここで副業が年間100万円の赤字だとします。
副業が事業所得であれば、
500-100=400万円に対して税率20%をかけることでOK。
(納税額80万円)
つまり、事業所得であれば20万円分が節税できた。
でも雑所得になると節税できない。
ということです。
なお、副業では家賃の副業相当分や、
交際費、会議費、出張費、開業準備金など、
合理的な理由があれば、かなりの額を経費にできます。
つまり、合理的に赤字にすることが可能。
こんな感じで、副業を事業所得とすれば、
会社員にとってはメリットがあったのですが、
一方国税としては、こういう人が増えると税収が減って困るわけです。
そこで国税は、
「年間収入が300万円以下の副業は、
税金上の区分を事業所得ではなく雑所得にします」
という冒頭の改正案を出してきました。
300万を副業で稼げる人はほとんどいないので、
この改正案が炎上した、
というのが事の発端です。
通常の70倍のパブリックコメント
が、先日この改正案が修正されました!
改正案に対して、
なんと通常の70倍のパブリックコメント(改正法案に対する意見)
が寄せられたとのこと。
(1か月で7059件)
このままではさすがに国民に納得してもらえない・・・
と思った国税は、下記の案に修正します。
「年間収入300万というラインは撤廃。
帳簿書類を整えれば事業所得にできる」
帳簿だけそろえれば事業所得にできる。
なんて最高な案でしょう!
もちろん、きちんと事業拡大を目指していないと
雑所得になったりしますが、
当初の案と比べると事実上骨抜きになったような印象です。
パブリックコメントしてくれた人たちありがとう!
(パブコメってきちんと機能してるんだ、と感動。)
世の副業会社員たちの、
節税策は無事守られましたとさ。
副業300万円問題から考える、会社員の格差拡大
さて、ここまでが副業300万問題の概要です。
このニュースを見て、
「これからは副業している人と
副業していない人の格差が拡大するだろうな」
と考えました。
副業しているかどうかで格差が拡大する理由
副業しているかどうかで格差が拡大する理由は、
下記の2つです。
- 副業収入+損益通算
- リテラシーの問題
副業収入+損益通算による格差拡大
副業をすれば、副業収入に加えて、
損益通算による給与所得の節税効果も得られます。
これによって、副業をしていない会社員と、
手取り収入に差がつくわけです。
もっと言うと、税金をたくさんとられている
高給サラリーマンほど税率が高いため、
節税効果が高いです。
これまで勝ち組とされてきた大企業の会社員も、
二極化する時代に突入、というわけ。
ただでさえ、日本の大企業でも給料が上がらない時代。
だからこそ副業が推奨されているし、
今回の改正案も修正をされている、
と解釈すべきだと考えます。
リテラシーの問題による格差拡大
正直、副業をしていない人は、
今回の副業300万円問題を知らない人も多いかと。
でも、こういうお金を稼ぐためのノウハウを
常にアンテナを張って情報収集しているか、
という姿勢こそが、
会社員の格差拡大に繋がるのでは、と考えます。
実際に、京都大出身の友人に副業の損益通算の話をしたところ、
節税効果もあるのか!と驚いていました。
彼はかなり地頭が良いのですが、
お金を稼ぐためのアンテナという意味では、
また私の方が感度が高いのかもしれません。
自分もまだ詳しくないところもあるのですが、
出来る限り情報収集しつつ、
このブログなどで発信していきます。
リテラシーを高めたい人は是非。(宣伝)
副業300万円問題とこれからの会社員の在り方
以上で述べてきたように、
これからの会社員は本業に精を出すだけでは、
もはや不十分。
格差の上流側に行くためには、
自分で稼ぐ方法についても常に情報収集しつつ、
実際に行動して、副業収入と節税メリットを享受することです。
サラリーマンと副業というのは、
最強の稼ぎ方なので、このやり方は非常にオススメです。
↓参考記事
以上、副業300万円問題について考えた私の意見でした。
では。おしまい。