夢のマイホームが予算オーバーしてしまった。どうやって対処すればいいんだろう、、、
こんな悩みに答えていきます。
こんにちは。せのしゅん(@senosyun_archi)です。
予算オーバーが日常の、不動産ディベロッパーで働く一級建築士です。
こんなぼくが解説していきます。
3分で読めるのでサクッと見ていきましょう。
注文住宅で予算オーバーしたときの対処法
予算オーバーは、建築業界ではよくある話です。
焦らず落ち着いて、1つずつ確認しましょう。
注文住宅の予算オーバー対処法①:見積もりを下げる場合
見積もり交渉には順番があります。
やるべき順序で解説するので、順番にみていきましょう。
見積もり内容を見直す
最初に行うべきは、見積もり内容の妥当性の確認です。
妥当性の確認と言っても、「この金額って少し高すぎませんか?」と言ってみるだけでOKです。
案外、「ちょっと見直してみますよ」とすぐに対応してくれます。
見積もりは確かに専門用語だらけで初心者には難しいかもしれません。
ぼくも入社1年目で見積もり交渉を任されたときは不安でした。
でも、「値段下げてください」とは言いにくくても、「高くないですか?」とは言いやすいのではないかと。
ちなみに、見積もりと合わせて工期や施工方法についてもチェックすると、さらに効果が高いです。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
材料を見直す
次に、材料を見直しましょう。
「外構(庭など)」「設備」「内装」が有力な見直しの対象となります。
特に「外構」は住むことにはあまり関係ないのに、かなり工事費がかかります。
塀をなくす、フェンスを簡易なものにするなど、代替案を出して交渉しましょう。
注意点は、「構造」「外壁」「屋根」「窓」を見直すのはできる限り避けたほうが良いということ。
「構造」を見直すと、費用に対する効果は高いです。
が、いざというときの安全性に問題がでる可能性があります。
むしろお金をかけても良い部分なので、慎重に判断しましょう。
間取りや面積を見直す
それでも予算オーバーという場合には、間取りや建物の面積を見直しましょう。
この見直しは、金額のインパクトがかなり大きいです。
が、一度行った設計をやり直すことになるので、スケジュールの変更などが必要になる場合もあります。
なお具体的な対処法の案は、以下のとおり。
- 建物の凹凸をなくす
- 和室をなくす
- 出窓をなくす
- リビングの吹き抜けをなくす
- 廊下をなくす
そのほかにも可能性がありますので、下記の記事などを合わせてご覧ください。
住宅メーカーや工務店を見直す
これは最終手段です。
ここまでやっても予算オーバーになってしまうのであれば、住宅メーカーや工務店に何か根本的な問題がある可能性が大。
ぼくも何度もこの経験はありますが、誠心誠意の感謝をすれば相手もビジネスですのでわかってくれます。
ダメならダメで、ドライに切ることも必要です。
注文住宅の予算オーバー対処法②:予算を上げる場合
予算オーバーの場合は、見積もりを下げるだけでなく予算を上げるという手法もあります。
支出を見直す
予算を考えるときに、今後の生活費やレジャー費、教育費なども計算して予算を決めていると思います。
これらの支出に見直しの余地がないかを確認しましょう。
もし頭金をもう少し支払ができるようであれば、検討するのもありですね。
収入を見直す
収入を見直すのもいくつか方法があります。代表的なものは以下のようなところでしょう。
- 親に借りる
- 共働きする
- 転職する
- 副業する
なお住宅ローンを増やすのは、最終的にあなたが支払う金利の額が増えることになるので見直したことにはなりません。
ただし収入を増やすというのは、すぐに行うことがむずかしいです。
できれば避けるべき選択肢かと。
その他(裏ワザ)
頭金を支払う額を下げて(またはゼロにして)、その資金を安定的に運用できるインデックス投資にまわして資産運用し、お金を増やす方法もあります。
- 住宅ローンの金利は1%程度
- 投資信託のインデックス投資の利回りは4%程度
上記を考えると、支払う住宅ローンの金利は増えますが、差額の3%分お金が増えるので、こちらのほうがお得です。
実はこれ、予算オーバーする前からやるべきメニューです。
もう少し詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
まとめ:注文住宅の予算オーバーでも諦める必要はない
予算オーバーに対処する方法について解説してきました。
では本記事の内容をまとめます。
- 見積もりの内容を見直す
- 材料を見直す
- 間取りや面積を見直す
- 住宅メーカーや工務店を見直す
- 支出を見直す
- 収入を見直す
- 頭金を資産運用にまわし、住宅ローン金利以上の利回りを得る
予算オーバーに焦りは禁物。
1つ1つ順番に対応していきましょう。
夢のマイホームまであと1歩です。
あなたの理想の家づくり、応援していますね。
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